昨年3月に開始した「スーパーずばリンク」は、他社にないユニークな機能として人気を博しています。膨大な情報量を与えるよりも、いかに情報を絞り込んであげるか。それが大切であるということを他社も気づき始めたようですが、われわれは昨年からずっと取り組み、さまざまなノウハウを蓄積することができました。この点を強化していくのは、今年の最重要課題です。スーパーずばリンクの提携先ももっと増やしていきます。
それ以外のところでは、無料レンタル掲示板がひそかに人気となっています。昨年の8月にサービスを開始し、約3か月で10万ページビューを記録しています。バナー広告が一切表示されずに携帯電話からもアクセス可能と、有料のレンタル掲示板専門サイト並みに機能が豊富なので、興味のある人はぜひ一度使ってみてください。
今年はショッピングも積極的にアピールしていきたいと思います。フレッシュアイのショッピングは、複数ショッピングサイトを同時検索できます。ショップの商品を、価格帯や商品ジャンル、ブランド名などで検索できるので、欲しい商品を素早く見つけることができます。お買い物価格は毎日更新していますので、ショップによっては意外な掘り出し物が見つかるかもしれません。
フレッシュアイ 代表取締役社長 瀬川英生氏 www.fresheye.com
私たちのコンテンツで昨年、一番伸びたコンテンツは「Lycos Money」ですね。よりヘビーな投資家向けにリニューアルを施したのが、成功したのだと思います。チャートなどはとくによくできていますし、ブルームバーグの投資情報は、ほかのポータルサイトでは読めません。無料サービスとしては完成の域に達していると自負しています。今後はリアルタイムに株価を反映するなどの有料サービスも提供したいと思っています。
昨年、ページ検索のエンジンを変更したり、メールなどのパーソナル機能をリニューアルするなどさまざまな改良を加えました。今年は、それらを積極的にプロモーションしていきたいと思っています。とくにメール機能は自前で開発したものだけに、スケジューラなどのパーソナル機能と組み合わせてグループウェア的な使い方を提案していきたいと思っています。現在、メール機能はベータ版ですが、3〜4月ごろには正式版としてリリースできるでしょう。有料になるかもしれませんが、メールのウイルスチェックや任意のメールアドレスの取得、POP対応など他社にはない高度な機能も提供したいと思っています。
また、ブロードバンドユーザーが増えてきたので、個人放送局を実現する「Lycosマイブロードキャスター」をもっとアピールしていきたいですね。
ライコスジャパン チーフコンテントオフィサー 平出 仁氏 www.lycos.co.jp
エキサイトフレンズはすでに180万人の会員登録があり、1日19万人が訪れる人気コンテンツです。セキュリティに関しては徹底的に作り込んでいるので、恐らく日本で一番安全な友だち探しのサービスではないでしょうか。2月からメールを送りたい人には参加料がかかりますが、会員向けにいまよりも質の高いサービスを提供していきます。
エキサイトは、20〜30代の比較的若い人、とくに女性の利用率がほかのポータルサイトに比べて高いと思います。そうしたユーザー向けのサービスは、今年も力を入れていくポイントです。たとえば、昨年立ち上げたショッピングエキサイトを今年は本格的にプロモーションしていきます。昨年最も伸びたコンテンツは旅行情報ですが、掲載情報が充実してきたので、ほかのコンテンツとの連動性も高めていきたいと考えています。
そのほかでは、映画とのタイアップキャンペーン、スターとのチャットイベントなどを展開して、エンターテインメントはエキサイトといわれるようになりたいですね。その第1弾として1月中旬に映画『WASABI』スペシャルサイトを開設し、記者会見ライブ中継や舞台あいさつのオンデマンド配信、ジャン・レノとのライブチャットを行いました。今後も他社がやっていないものをもっと展開していきたいと思っています。
エキサイト マーケティング広報・PR担当 今田順子氏 www.excite.co.jp
インフォシークツールバーを昨年6月にリリースし、すでに40万を超えるダウンロードがありました。機能性を重視した作りがユーザーから高い評価をいただいたのだと思います。ツールバーだけでなく、私たちの強みは“機能性”であると思っています。ですから、どんなサービスでもインフォシークらしさを感じていただけるように役に立つツールにし、ほかと差別化していきたいと思っています。たとえば、すでにスタートしたところでは、「テレビ番組表」で「キーワード検索」をできるようにしているのはインフォシークだけです。
検索エンジンも昨年の11月に大幅なリニューアルをしました。ニュースの更新頻度を10分ごとにしたり、検索ワードランキングのデータをもとにユーザーの動向を分析し、能動的にサイトに反映させるといった大幅な改良をしています。実際に使っていただくとこれまで以上に時事性に強くなったと感じていただけるのではないでしょうか。
今年はさらにインフォシークツールバーを強化し、あらゆるサービスをメニューから機能的に使えるようにしていきたいと思っています。また、無料ホームページサービスの「infoseek isweb」も昨年のサービス開始以降、順調な滑り出しなので、インフォシークのコンテンツともっと密接になっていくでしょう。
インフォシーク 広報宣伝部 小澤奈緒氏 www.infoseek.co.jp