LANを構築して複数のパソコンからインターネット接続を利用している場合は、使用機器にも注意したい。
ここ数年はLANポート内蔵タイプのパソコンが増えているが、ノートパソコンでは、PCカードでLANポートを追加するケースも相変わらず多い。PCカードを選択するときは、100BASE-TX(100Mbpsの通信が可能)で、CardBusタイプのものを選ぼう。CardBusタイプは16ビットタイプのものと比べると少し高価だが、100Mbpsの通信速度を完全に生かすことができるので、より高速なデータ転送が可能だ。
ハブを使用する場合は、スイッチングタイプのものを選ぼう。スイッチングタイプでは、LANの利用状況にインターネットの通信速度が影響されにくい。スイッチングタイプではないハブの場合、見かけ上はすべての機器間で同時に通信できるが、実際は1ペアずつの通信を高速に切り替えているだけ。LAN上で2台のパソコンどうしがファイルコピーなどを行っているときに、ほかのパソコンがインターネットに接続すると、通信速度が低下する場合がある。なお、現在発売されているブロードバンドルーターのハブ機能は、スイッチングタイプが主流だ。