LAN(Local Area Network)は、ネットワークインタフェースカードとハブをケーブルで接続して構築するパソコンのネットワークのことで、ほかのパソコンとデータの送受信が可能だ。
このLANで利用するネットワークケーブルを電波に置き換えたのが、「無線LAN」だ。無線LANでは有線によるLANのハブに相当する「アクセスポイント」、パソコンに装着する「無線LANアダプタ」を利用する。ワイヤレスで通信できる距離は室内で約100m程度で、離れた部屋からインターネットを楽しむこともできる。ワイヤレスでの通信速度は最大11Mbpsに対応した製品が主流なので、ADSLなどのインターネット接続でも十分な速度が得られる。
また、無線LANはすでに敷設されている有線によるLANのハブとも接続できるため、LANを拡張する形での導入も可能だ。
無線LANでは、無線LANアダプタを装着したパソコンとワイヤレスで通信をするために、「アクセスポイント」という機器を利用する。アクセスポイントは有線によるLANのハブに相当するもので、1台のアクセスポイントに無線LANアダプタを装備した複数のパソコンを同時に接続することができる。ただし、同時に接続する台数が増えると、通信速度が遅くなるため、多くても10台以内にしておきたいところだ。
アクセスポイントは単なる「無線LAN用ハブ」の役割しか持たないが、これにルーターや各回線に接続するための機能を追加したモデルも販売されている。たとえば、ISDNルーターの機能を統合したモデル、ブロードバンドルーターの機能を統合したモデル、ADSLモデムとブロードバンドルーターの機能を統合したモデルなどだ。ISDNルーターやブロードバンドルーター、ADSLモデムなどを持っていない人は、各回線への移行に合わせ、これらのモデルを選ぶのも1つの手だだろう。