できれば、アンケートなどに答える前に、相手先の信頼性がどの程度なのかを、検索サービスを駆使するなどして把握し、きちんと判断してから答えるようにしよう。信頼できそうだと感じても、少し不安が残るようであれば、普段使っているメールアドレスではなく、フリーのメールアドレスを取得して使用するのもいい。
大した値段でもないプレゼントにつられて、重要な個人情報を悪質な業者につかまれないよう警戒はしておこう。
- プレゼントの応募などを頻繁にやっていると、アンケート慣れして感覚が麻痺してしまいがち。しかし、性別、年代、職業などの属性データと住所や氏名などの個人情報を同時に先方に教えることは、それなりのリスクを伴うことだけは、忘れずにおきたい
- 本誌でも読者アンケートをウェッブで行っているが、ここで得た個人情報を転売するようなことは一切していないのでご安心を。しかし残念ながら、アンケートの形で個人情報を収集し、その情報を転売することで利益を得ている業者も現実にいる。一度も個人情報を教えたことがない相手から、ダイレクトメールなどが送られてくる場合、このような業者によるものだと思っていいだろう
パソコンやデジカメの転売時はデータを完全に消去しないとダメ! |
このところ、テレビのニュースなどでも取り上げられて話題になっているが、パソコンの中に入っているハードディスクや、デジタルカメラなどで用いられる記憶メディアのデータは、自分では消したと思っていても専用のツールを用いれば簡単に復活させることができる。
Windowsではディスク上にファイルを記録するとき、実際にファイルの中身を記録する部分と、ディスク上のどこにファイルが記録されているのかを示す目次のような部分に分けて管理している。
たとえばごみ箱にファイルを入れて消去する場合などは、ファイルが記録された部分を消去するのではなく、この目次の部分のみ消去しているのだ。この方法だと高速に処理が行えるが、ファイルの本体自体は消さない。デジタルカメラのメニューにある「フォーマット」も、通常はこの目次部分だけを消去して、ファイルそのものは消さない「クイックフォーマット」である。
このようなファイル消去方法は、ファイルを間違って削除しても手軽に復活させることが可能なので、自分1人で使っている場合は便利だが、悪意のあるユーザーがそれらにアクセスしたときはたいへん危険だ。自分では消したつもりになっていた自分や他人の個人情報が記されたファイルや、人には見せたくない写真なども簡単に読み取られてしまうからだ。
また、ごみ箱の中身を完全に消去したり、クイックフォーマットでないフォーマットをしたとしてもファイルの痕跡自体は完全には消えず、特殊なツールを使えば復元できてしまう。
そこで、パソコンやデジタルカメラなどを売却する場合は、そのパソコン内のハードディスクやリムーバブルメディアにいったん完全消去をかけて、ファイルの痕跡をなくしておくことをオススメする。最近では市販ソフトでもデータを完全消去するためのユーティリティがいくつも出ているし、無料で使えるオンラインソフトでもそのようなユーティリティは手に入る。たとえば「復元」は、本来は消したはずのファイルを復活させるためのソフトだが、ファイルを完全消去する機能も備えている。またVectorなどで「完全消去」で検索をかければ、ツールはいくつも見つかるはずだ。
中古ショップなどの場合は、買い取ったマシンの記憶メディアを完全消去してくれることもあるが、とくに注意したいのがマシンを廃棄したり、ネットオークションなどで個人宛に転売するときだ。このようなケースでは情報が抜き出される怖れがあるので、必ず完全消去はしておきたい。
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