ついに始まった日本初の本格的ファイル交換サービス「ファイルローグ」。専用のクライアントソフトを起動している人同士を直接接続して、ファイルのやり取りを行う「P2P(ピア・トゥ・ピア)」型のサービスになっている。
一口にP2Pといっても、現在はさまざまな形態があるが、ファイルローグは、ユーザーが同サービスのサーバに接続するIDとパスワードを取得し、接続する際に共有するファイルのリストをサーバにアップロードするという「ナプスター」と同じ方式になっている。
専用のクライアントソフトの使い勝手もなかなかのもの。Javaの実行環境が必要になるので、起動に時間がかかるというデメリットはあるが、一度起動さえしてしまえば、あとは軽快に動作する。インタフェース的にも後発のソフトだけあり、同時ファイル検索、アップロードの帯域制限など、ヘビーユーザー御用達の機能も多く搭載している。インスタントメッセンジャーとして使えるのも便利だ。
肝心のファイル検索機能だが、サーバで一括してデータを管理していることもあってか、検索した結果は非常に正確。WinMXのようにファイルが見つかっても、ダウンロードがうまくいかないということはほとんどない。自分が共有しているファイルを検索して、自分からダウンロードすることもできるほどだ。検索は標準で日本語に対応しており、結果の表示も非常に高速。ストレスなくP2Pサービスを利用したい人ならばインストールする価値は十分にあるはずだ。
サービス開始当初はほとんど人がいないという状況だったが、最近は盛況になってきている。試しに適当な単語を入力して検索をかけたら、早朝でも多くのファイルがヒットした。著作権の問題さえクリアになれば、十分“定番”となるべき実力を秘めている。