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ネットランナー 2002年1月号 2001年12月18日(火)
パソコンからiモード専用サイトにアクセス!

 iモード用のサイトを作っていると、パソコンからのアクセスを防ぎたいということは多いだろう。せっかくのiモード用サイトであり、iモードから見てもらうことで付加価値を高めたいときなどだ。

 ブラウザでウェブサイトにアクセスすると、通常はブラウザの名前である環境変数の1つの「ユーザーエージェント」をサーバに送信する。それをCGIなどで取得し、iモードのユーザーエージェント以外のアクセスを認めないようにする。

図  iモードのユーザーエージェントは、すべて「DoCoMo/1.0〜」で始まっている(FOMAは「DoCoMo/2.0〜」)。これによってパソコンからのアクセスを防げるのだ(右図)。

 だが、逆に考えると、パソコンのブラウザのユーザーエージェントを変更し、iモードのユーザーエージェントを名乗れば、iモード専用サイトにアクセスできることになる。例えば、ヤフー!モバイルはIEなどでアクセスすると、パソコン用のページが表示されてしまうが、ユーザーエージェントを設定すればiモード用ページも見られる。

 IEの場合は、「Bel-IE」というツールなどを使って、ユーザーエージェントを変更できる(左画面参照)。モジラやネットスケープ6では、設定ファイル(prefes.js)を書き換えることで変えられる。そのほか、簡単にユーザーエージェントを変更できるブラウザとしては、タブブラウザのDonut、Cuamなどがある。

 ただし、ウインドウズアップデートのページなど、ユーザーエージェントを確認しているページを正常に見られなくなる可能性があるし、一部にはユーザーエージェントの書き換えはプロトコル違反だと反対している人もいるので注意しよう。

解説 「docomo.ne[m,3,4].jp」ってなんだ?

 一部で話題になっているのが、この「docomo.ne[m,3,4].jp」というドメインを利用したサービスだ。

 J-PHONEのカメラ付きの携帯電話で写真を撮って、それをそのままメールで送れる写メールが流行っている。だがiモードを相手に送ると、添付ファイルである画像を処理できず見ることができない。だが、「netrunner@docomo.ne.jp」というアドレスの人に写メールを送りたい場合に、「netrunner@docomo.nem.jp」に送ると、写真をウェブサーバに保存して、そのURLを本文に記述したメールが「netrunner@docomo.ne.jp」に届く。

 同じ管理者が行っているサービスに、「netrunner@docomo.ne.jp」というアドレスの人にメールを送るときに、「netrunner@docomo.ne3.jp」に送ると本文が関西弁に、「netrunner@docomo.ne4.jp」に送ると本文が幼児語に変換され、「netrunner@docomo.ne.jp」に届くというものもある。

 これらのサービスは「写メ蔵」というウェブサイトが行っているもので、NTTドコモとはいっさい無関係のものだ。

 サーバで語尾を変換して関西弁や幼児語にするというのは、特に目新しいものではないが、それにしてもこの「docomo.nem.jp」や「docomo.ne3.jp」「docomo.ne4.jp」っていったい何だ?と疑問に思うだろう。

 これらは、汎用JPドメインを利用したものだ。つまり「nem.jp」「ne3.jp」「ne4.jp」というドメインを持っている管理者が、docomoというサブドメインを設定しているだけのもの。「ne?.jp」というドメインは、特に制限されていないので、このようなことができるようになっている。もちろん将来的に、混乱を招くということで何らかの措置がとられることも考えられなくはないが、取りあえず、このサービスを利用する際は、NTTドコモとは無関係なものだということは承知しておこう。


Tips 新型iモードの端末特定タグ

 iモード端末以外からのウェブページへのアクセスを制限したい場合、ユーザーエージェントよりもっと効果的な方法がある。それがutn属性による端末ID取得での制限だ。iモード(503iとFOMAなどの最新機種)には、機体固有の端末IDがあり、CGIなどでutn属性を利用してその端末IDを取得することができる。端末IDは絶対にほかの人と重複することはなく、iモード端末を2個も3個も持っている人でなければ、ほぼその個人を特定できることになる。

 iモードの公式サイトでは、サービス利用の登録時に端末IDを取得し、その端末IDからなら、それ以後登録なしでアクセスできるようにしている。だが、このutn属性は、いわゆる勝手サイトでも利用できる。iモードから書き込める掲示板を運営しているなら、書き込み時に必ず端末IDを取得し、もしいたずらがあれば(別にいたずらがなくても、気に入らない、というような理由でも実行することができるのだが……)、その端末IDからのアクセスをいっさい受け付けないということが可能となる。それ以後、そのiモード端末からは絶対にアクセスできなくなり、これはそのiモードの所有者が、端末を買い替えるまで有効だ。

 もちろん個人情報を取得できるわけではないが、完全にその機体を特定できるのは、いろいろと利用方法がありそうだ。とことん有効な会員限定サービスや、セキュリティを保った有料サービスなども出てくるかもしれない。

 このutn属性による端末IDは、知らないうちに取得されてしまうということはない。取得される際には、利用者に確認画面が出るようになっている。今後、利用されることが多くなるかもしれないので、きちんと理解し、意識しておこう。

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