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ネットランナー 2002年3月号 2002年2月12日(火)

 このように並べられる順番が異なるのは、両者ともランク付け技術を使って抽出するサイトは同じでも、WiseNutの場合、リンク元のページにある“リンク周囲の文章”も解析して、本来の意味である花のカーネーション関連のサイトは「票数」を多くしているからである。WiseNutで1位になるカーネーション販売サイトへリンクしているサイトを調べると、リンクの説明文章には「カーネーション」というキーワードが多く登場するだけでなく、「フラワーアレンジメント」「栽培方法」といった関連用語が並んでいるが、自動車&ビジネス関連サイトのリンク集にリンクしているサイトや、バンドのカーネーションと関連する用語は一切登場しない。そのため追加される「票数」が少なくなり、必然的に並ぶ順位が下がっているのだ。バンドの「カーネーション」の情報を探したい場合、WiseNutのこうした「配慮」が逆に障害になってしまう。

 Googleの根幹をなす「PageRank」技術は、ウェブ上にある膨大なリンクを構造化することで、ページに「ランク(重要度)付け」を行い、そのランクが高い順番にページを表示するという仕組みになっている。ページAからページBへリンクが張られている場合、ページBに対して「支持投票」が行われたと判断する。そしてその「投票数」が多ければ多いほど、PageRankが高くなるということだ。しかも、リンクしたページの重要度も判断している。つまり、あるページからリンクされている場合、単純にそれが「1票」になるのではなく、重要度の高いページからのリンクの場合は「50票」に、重要度の低いページからのリンクは「5票」になるなど、票数が変化するのだ。これは「多くの良質なページからリンクされているページは、やはり良質なページになる」というウェブの特性を応用した技術といえる。

 WiseNutの検索も基本的にはこのPageRankと同じ仕組みの「WiseRank」というランク付け技術を使っている。ただし、WiseNutの場合、WiseRankでランク付けした「票数」に加えて、キーワードで検索した際に、被リンクサイトの当該ハイパーリンクの周りに書かれている文章≠ノ検索したキーワードと類似(関連)する言葉があるかどうかということも、重要度の判断材料にしているのだ。これにより、そのページが「本来の検索語の意味にどれだけ合致しているか」ということまで「票数」として数値化し、WiseRankの票数にその票数を加えることで検索結果の精度を高めているのだ。ここがGoogleとの最大の違いになっている。

WiseNutの仕組み
図
  1. ※Googleにおける「PageRank」※WiseNutにおける「WiseRank」
  2. ※WiseNutにおける「context sensitive link analysis」
  3. ※WiseRankで算出した重要度にcontext sensitive link analysisで算出した重要度を加えて、トータルの重要度を算出
Google&WiseNutの基本構造
図

※Googleはこうして付けられたPageRankの数値の高い順番で検索結果一覧を表示する
※WiseNutはこうして付けられたWiseRankの数値に加えて「キーワードの適合度」を加えた評価値で検索結果一覧を表示する
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