ADSLは、音声通話に利用されない高周波数帯域を使っているため、ノイズの影響を受けやすいといわれている。逆にいえば、ノイズを除去すれば速度向上につながるはず。そこで、パソコンショップで販売されているノイズ対策製品を導入して、効果を検証してみた。
実験には8MbpsのADSL回線を利用。モジュラーケーブルが10メートル、モデムがACアダプタのそばにある状態から、条件を1つずつ変えて計測した。その結果は左表の通りだ。
モジュラーケーブルを短くした程度では微々たる効果しか見られない。だが、モデムとACアダプタの距離をとったりノイズ対策製品を導入したりすると効果が見られる。ノイズ対策をすべて行った状態では100Kbps以上スピードアップしている。
5500Kbps以上の速度が出ている環境で100Kbpsでは大した効果がないと思うかもしれない。だが、もともとのノイズが多く速度がほとんど出ない環境では効果的だ。ノイズ対策製品は、高くても2000円程度。一度試してみる価値はある。