Irvineなどのダウンロード支援ソフトを使用し、ブロードバンド環境を潤沢に生かして日々ファイルのダウンロードを繰り広げるのはとても楽しいが、ダウンロードした膨大な量のファイルをきちんと整理できなければ意味がない。自分で何をダウンロードし、どこに保存しているのかを管理できていなければダウンロードしたファイルはただのゴミ同然だ。これは非常にもったいないことだ。
ダウンロードしたさまざまなファイルはいわば自分自身の財産であり、資産でもある。そのファイルを手に入れるために、プロバイダーに金を払い、PCを購入したと言っても過言ではない。また、時間を投資しているという事実も忘れてはならないし、労力もそれなりに使っているだろう。となれば、そのままゴミのように乱雑に扱うのはもったいない。再利用できてこそ、というものだ。そこで、ここで紹介するツールを活用して、今まででたらめに保存してしまったり、既にCD-Rに焼いたりしたファイルをきちんと管理しようではないか!
最初に紹介するツールは、あらゆるメディアをリスト化できる「Virtual CD-ROM Case」だ。時間の経過とともにどんどん増えていくのがCD-ROMやCD-R/RWだ。このツールは外部記録メディアであればほとんどすべて、さらにハードディスクの中身まで、どのようなものでもカタログ化してしまう驚異の整理ツールだ。メディアの追加も連続可能で非常にお手軽にできるようになっている。通常のメディア管理ソフトと違い、コメントを埋め込んだり、圧縮ファイルの中身まで記録することができる。豊富な機能を搭載していながらもフリーソフトであるというのも見逃せない点だ。
「Virtual CD-ROM Case」は、検索条件を非常に細かく設定できる。さらにプラグインを使用することでAdobe AcrobatReaderのPDF形式のコメントや、MP3形式などのID3タグ情報も抽出可能というスグレもの。プラグインは、付録CD-ROMに収録しているぞ。
さらに、CD-RWなどの書き換え可能なメディアを利用している場合、「履歴」を取ることも可能だ。例えば、前回書き込んだ内容と、今回書き込んだ内容との比較が可能であるため、いつの時点でどのファイルをCD-RWから削除し、どのファイルを書き込んだのかが分かる。