MTU値とRWIN値の設定の手軽さはどちらが上?

驚速ADSL 驚速ADSLは、インストールした後、使用回線を選んで「高速化実行」ボタンを押すとMTU値とRWIN値が最適化される。画面右上の「高速化の調整」をクリックすればRWIN値の手動調整もできるが、設定するたびに再起動が必要となる ADSL Ninja ADSL Ninjaの場合、インストールするだけでMTU値とRWIN値が自動的に最適化される。RWIN値の値をカスタマイズするときに便利なのが付属のBBチューナーだ。まず、IEでサイトを表示する IEのキャッシュを使わないようにCtrl+更新ボタンでページを更新すると、下の欄にページの表示にかかった時間が出る。これを繰り返し、最も表示速度の速かったRWIN値が最適な設定となる。RWIN値を変更しても再起動せずに反映されるので、使い勝手は非常によい

　回線速度をアップしたいけど、ソフトを買うお金がないという人は「NetTune」を使おう。ただし、最適なMTU値・RWIN値の算出とレジストリの復元は自己責任で行わなくてはならないので、上級者向けの方法だ。NetTuneには、それぞれの数値を自動的に最適化する「推奨設定」ボタンがあるが、できればより正確な数値を設定しておきたい。RWIN値は、接続するサーバによって最適値が変化する。なお、使用しているOSがウインドウズ98SEの場合は、TCP/IP周りに不具合があるため、アップデートプログラムをダウンロードしてインストールしておく必要がある。設定は面倒だが、かなり高速化できることが実証されたぞ。

pingコマンドでMTUの最適値を算出する

設定を失敗したときのため、レジストリの復元方法を覚えておこう。NetTuneを起動したら、ファイル→「削除用レジストリファイルの書き出し」を選択する ファイルの保存ダイアログが開くので、名前を付けてレジストリファイルを保存する 保存したレジストリファイルをダブルクリックするとこの画面が現れる。「はい」をクリックすると、変更したレジストリを元の状態に戻すことができる 「スタート」メニュー→「プログラム」→「MS-DOSプロンプト」を選択する。ウインドウズ2000/XPの場合はコマンドプロンプトと呼ばれる 「ping -f -l パケットサイズ 適当なIPアドレスやURL」を入力。ここでは、「ping -f -l 1473 www.zdnet.co.jp」と入力した 1475くらいから入力して、「Reply from……」というメッセージが返ってくるまで1ずつパケットサイズを減らす。「Reply from……」が返ってきたときの、「bytes=」の次に書かれている4ケタの数字（画面では1472）に、28バイトを加えた値が最適なMTU値だ。この例の場合、1472+28の1500が最適値

NetTune 1.4.0 作者名：みー

ADSL激楽ツールズ44　4/6