ソフトを使う側にとっては、MTU値とRWIN値を最適化する設定のしやすさも大きなポイント。この点、ADSL Ninjaはインストールするだけで最適値を設定してくれるほか、サイトの表示速度を見ながらMTUとRWIN値を最適な速度にカスタマイズすることもできるので、より理想的な数値の設定が可能だ。

　また、驚速ADSLもADSL Ninjaも、MTUとRWINの設定以外の機能が充実している。まず、驚速ADSLはダウンロードソフトや回線高速化Tips集、回線速度が出ない原因を調べるチェックシートが付属する。一方、ADSL Ninjaはポップアップ広告のカットやGIFアニメーションフィルタなど、ブラウザでの表示速度を上げる機能が豊富だ。

　さらに、両者ともにIEの同時コネクション（接続）数変更機能を有する。IEがサイトを表示するときは、画像などのデータごとに接続を確立してダウンロードするので、接続数を増やせばサイトの表示速度が上がる。驚速ADSLは、同時接続数を8にセットする。ADSL Ninjaは任意に設定可能だ。

DNSキャシュ機能はどっちが優秀?

驚速ADSL 驚速ADSLは、デフォルトでDNSキャッシュ機能が有効になっていない。最初に高速化を実行してシステムを再起動し、右欄の「詳細設定」を選択、「ローカルDNSを有効にする」にチェックを入れる。また、キャッシュの自動更新機能がない。ゆえに、接続先がダイナミックDNSサービスを利用しているなど、頻繁にDNSサーバが変わる場合は逆に速度が低下することもある ADSL Ninja ADSL NinjaはDNSキャッシュ機能が最初から有効で、更新機能もある。さらに、複数のDNSサーバにアクセスして最も効率の良いものを選択したり、アクセスが予想されるリンク先のIPアドレスを取得したりする機能もある

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