レンタルサーバを選ぶ上で重要なことは、どんな目的や用途でサーバを運営するかである。単に料金が安いというだけでサーバを選ぶと、後で追加したい機能があってもオプションで別料金が必要だったり、そもそも機能自体が利用できない場合もあるからだ。
目的や用途がはっきりしていれば、自分に合ったサービスを選択しやすくなる。コミュニティーサイトを目指すなら掲示板やチャットの設置は可能かどうか、ショッピングサイトを開設するならショッピングカート機能や電子決済に対応できるかなど、必要となる機能を備えたサービスを見つけよう。「独自ドメインレンタルサーバナビ」などのレンタルサーバサービスを検索できるサイトを利用すれば、同じ機能を提供するサービスの料金なども比較しやすいので、ぜひ活用してほしい。
必要となる機能が分かったら、次にスペック表以外の部分にも注目しよう。バックボーン回線やサーバの設置場所など、安心できる環境であるに越したことはない。また、不明な点や詳しい機能など、気になることがあれば申し込む前に問い合わせてみよう。スペックはよくても、実際に利用してみると快適ではなかったということもある。質問に迅速かつ丁寧に答えてくれるかどうかも、サポート体制をチェックするには重要なポイントだ。
自分に必要な機能とサーバ環境を兼ね備えたサービスを選べば、きっと満足のいく最強サーバを見つけられるはずだ。
テキスト中心のサイトなら、最低限の機能を持ったサーバで十分なので、比較的安く利用できる。ニュースや日記系のサイトでなくとも、ISPのホームページスペースなどを利用して運営していたサイトなら、これに当てはまるだろう。
最近は共用のレンタルサーバでも、数十Mバイトから数百Mバイト以上のホームページスペースが提供されることが多く、テキスト中心のサイトのみならず、ある程度大きな画像ファイルなどを置いても、すぐに容量不足になるということはないだろう。もちろん、今後コンテンツが増えることを予想すれば、ディスク容量が多いに越したことはない。共用サーバのディスク容量は最大でも500Mバイトくらいなので、それ以上必要な場合は、オプションで増設できるかどうか、チェックしておくと安心だ。
基本的なスペックを備えた共用サーバであれば、月額3000円程度のサービスが中心になるだろう。中には980円といった低料金のサービスもあり、選択肢はかなり広くなってくる。同じようなスペックでも、1台のサーバを共有するユーザー数が違ったり、サポート体制の良し悪しによっても値段は大きく変わってくるので、値段だけではなく、総合的にサーバ環境を判断して、自分に合ったサービスを選んで欲しい。