掲示板やチャットなどをホームページに設置して、コミュニティーサイトを構築したいユーザーであれば、CGIが自由に使えるレンタルサーバ業者を選んだ方がいいだろう。

　レンタルサーバ業者の中には、あらかじめ用意されているCGIしか利用できないところもある。また、ユーザーが自作したカスタムCGIが利用できても、チャットを禁止するなどプログラムの種類に制限を設けている場合もある。

　これは、CGIを読み込むたびにサーバ側でプログラムを起動するため、サーバに負荷がかかってしまい、動作が遅くなるなどの障害が出てしまうからだ。プログラムによっては常にCGIが実行され続け、最悪の場合はサーバが落ちてしまうこともある。

　そのため、複数ユーザーが利用する共用サーバでは、あるユーザーの設置したCGIが原因でほかのユーザーに迷惑がかからないように、利用を制限しているところが多い。

　業者が用意しているCGIでは満足できないようであれば、カスタムCGIが利用可能なレンタルサーバ業者を選ぼう。telnetが使えるサーバであれば、デバッグも楽になるぞ。

　レンタルサーバでオンラインショップを運営したいのであれば、オンラインショッピングに必要な機能が提供されているかどうかをチェックしよう。ショッピングカートや電子決済システムなどといった機能があらかじめ用意されていれば、手軽にオンラインショップを始めることができる。

　また、オンラインショップでは、利用者の氏名や住所、クレジットカード番号などの個人情報を入力することがあるので、利用者の情報が第三者に漏れないように、SSLなどの暗号化を用いたセキュリティ機能が利用できるサービスが好ましい。ショッピングサイトにおいては、安全性や信頼性が特に重要視されるからだ。

　さらに、商品の受注情報や在庫状況をデータベースにすれば、管理もスムーズになるだろう。サーバがSQLなどのデータベースに対応していれば、リアルタイムに在庫状況などが反映されるので、更新の手間も省ける。データベースを扱うには、ある程度の専門知識が必要だが、効率のよいショッピングサイトを運営したいのであれば欠かせない機能だ。ショッピングサイト構築に特化したレンタルサーバ業者を選べば、サポートの面でも安心だ。