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ネットランナー 2002年11月号 2002年11月6日(水)
特集3 IP電話は知ってる人だけ得をする

イラスト 携帯電話も低価格でかけ放題に!

 常時接続環境を利用したPhone to PhoneタイプのIP電話サービスは、固定電話にVoIPアダプタを接続し、インターネット回線を利用することで低価格化を実現している。ということは、何も固定電話でなくとも、インターネットに接続できて、音声をパケットに変換して通信できる携帯端末があれば、モバイルでのIP電話サービスが利用できるのではないだろうか。もし、このIP携帯電話が実現されれば、固定電話を使ったIP電話のように、低価格で、しかも通話無料のサービスが登場してもおかしくない。毎月携帯電話の通話料を何万円も払っていた人にとっては、夢のようなサービスだろう。

 携帯電話の通話は、まず発信元の携帯電話から公衆回線網を経由してNTTの中継交換機に接続し、中継交換機から別の交換機に専用電話回線網で接続、そして行き着いた交換機からまた公衆回線網を経由して、着信先の携帯に接続するようになっている。経由する公衆回線網や専用電話回線網には、すべて使用料が発生するため、携帯電話側の料金コストを下げることは難しい。

 しかし、IP携帯電話なら固定のIP電話同様、格安料金のサービスが提供できる。従来の携帯電話では公衆回線網を通じて交換機に接続していたが、IP携帯電話では代わりに無線LANの基地局に接続する。基地局のアンテナは、無線LANの標準規格であるIEEE802・11bを採用するため、設置コストが安いというメリットがある。そして、インターネットのIP網を利用するので、回線利用料は発生しない。また、既存のインターネットIP網を利用するため、回線の維持費やメンテナンスのコストもそれほどかからない。

 具体的なサービスを発表する企業も出てきたので、IP携帯電話の実用化は目前と言ってもいいだろう。秋から来年の初めにかけて実証実験を行い、早ければ来年度にはサービス開始が予定されている。IP携帯電話が第4世代携帯電話として普及するのも、そう遠くない話だろう。

携帯電話とIP携帯電話の違い
図 光ファイバーでつないだ電柱や公衆電話ボックスなどにアンテナを設置する。このアンテナを基地局とし、携帯電話と通信を行う。基本的な仕組みは固定のIP電話と変わらないので、定額もしくは格安の料金で携帯電話が利用できるようになる

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