無秩序に送られてくる迷惑メール対策として、総務省は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」を定めた。これは、件名に「未承諾広告※」と明示する点や、送信者の情報を明らかにすること、受信者がメールを不必要とした場合に、受け取りを拒否する方法を表記することなどが決められている。また、経済産業省では特定商取引法を改正し、件名に「!広告!」と明示することや、事業者のメールアドレスを表示することなどを義務付けている。
しかし法律が整備された後も、これらの法律に違反している業者が多く、そもそも海外からの迷惑メールに対しては日本の法律を適用するのは難しい。やはり迷惑メールに対しては、何らかの自衛策が必要になってくる。
なお、送られてくるメールだけでなく、自らが不特定多数の人に広告メールを送る場合にも、これらの法律が適用されるということを忘れてはならない。
どこで調べたのか分からないが、勝手に送りつけられる未承諾広告のメール。こういった広告メールなどのスパムメールには絶対に返信しないこと。配信停止先のアドレスに返信すると、そのメールアドレスは現在も使われている正しいアドレスだということがバレてしまい、今後も悪用される恐れがあるからだ
スパムメールの内容は、アダルトサイトの宣伝や、金儲けに見せかけたネズミ講などの勧誘、児童ポルノ販売のような違法なものもある。無視するのが一番だが、HTMLメールを表示する設定にしている場合、アダルトサイトの広告メールなどをプレビューしただけでエロ画像を目にしてしまうことだってある。自分はアダルトサイトに興味がなくても、エロ画像が勝手に表示されてしまったら周囲の人間に誤解を与えかねない。
特に海外からのスパムは毎日のように届くので、いい加減うんざりだという人も多いだろう。スパムには英語のメールが多いが、中にはハングルなどで書かれているため、文字化けしているものもある。こうなると、もはや宣伝どころではなく、ただのゴミメールでしかない。ウイルスメールが交じっている可能性があるので、心当たりのない外国語のメールは読まずに捨てるのが一番だ。
「Spam HoiHoi」はメールヘッダの「ContentsType(Charset)」をチェックして、そのメールが日本語かどうかをサーバ上で判別してくれる。日本語以外のメールを削除する設定にしておけば、受信前に海外からのスパムを消去できるのだ。ただし、外国人の知り合いがいる場合は、誤って必要なメールを消してしまわないよう、くれぐれも気をつけよう。