気が遠くなるほど大きいサイズのファイルのやり取りをすることが多くなり、一晩かかってもダウンロードが終わらない状態だと、ダウンロード途中の不完全なファイルはおのずと増えてくる。レジュームさせてくれる人が見つからないと、ダウンロードするために費やした時間が無駄になる。WinMX3.3が、レジューム途中のファイルの扱いについての機能を大幅に強化しているのも、不完全なファイルの増加に拍車をかけている(詳細は本誌26ページ参照)。
せっかく長い時間をかけてダウンロードしたのだから、少しだけでもファイルの中身を見てみたい、というのが人情だ。下表のように、動画や音楽ファイルの場合はダウンロードできた部分までは再生できることが多い。また、圧縮ファイルもここで紹介するLhaplus(ラプラス)を使うことで、ダウンロードできた部分に含まれているファイルを取り出せる可能性がある。動画ファイルなどの場合は、最初の方を見て確認し、続きをレジュームするかどうか決めることもできるだろう。それぞれのファイルの特性を知りツールを使いこなして、無駄なダウンロードをなくそう。
なお、Lhaplusはアップデートが止まってかなりの月日がたつため、今後サポートなどを受けられる可能性は低い。メインの解凍ソフトとして使うよりは、ダウンロード途中の圧縮ファイルの中身を見るため専用と考えた方がいい。