NetRunner:2003年1月号 - 特集1：凄生ぶっこぬき

ネットランナー　2003年1月号

2002年12月13日（金）

JPEG画像ファイルを150枚まとめて圧縮

　WinMXでは共有できるファイル数が1000個までに制限されており、画像を1枚1枚共有していたらすぐに制限に達してしまう。圧縮でまとめて、共有数を増やすのが得策だ。落とす人も1枚1枚落とすよりまとまっていた方が楽。Susieなどの広く使われている多くの画像ビューワでは、ZIPやLZH圧縮ファイル内の画像をそのまま閲覧できるものが多い。画像は圧縮してアップロードするに限る。

順位	圧縮形式	圧縮後のファイルサイズ(バイト)	元ファイルとのファイルサイズ比較
1	CAB LZX21形式	11,770,886	96.45%
2	RAR形式	11,982,929	98.19%
3	GCA形式	12,000,080	98.33%
4	TAR gzip形式	12,008,505	98.40%
5	LZH lh7形式	12,032,332	98.59%
6	LZH lh5形式	12,039,239	98.65%
7	ZIP 7-zip形式	12,051,441	98.75%
8	ZIP normal形式	12,060,129	98.82%
9	BGA bzip2形式	12,076,494	98.95%
	元ファイル	12,204,382	100%

テストで使用した各圧縮形式の特徴

圧縮形式	拡張子	特　徴
LZH lh5形式	lzh	一般的にLZH形式の圧縮というとこれになる。日本人が開発した圧縮形式で、日本ではパソコン通信の時代から広く使われているが海外では使われることは少ない。
LZH lh7形式	lzh	LZH形式の上位バージョンで圧縮率も高まっているが、LZH lh5形式に対応しているというソフトでも、解凍やプレビューができないこともあるので注意が必要だ。
ZIP normal形式	zip	ウインドウズでは最も一般的な圧縮形式といっていいだろう。ウインドウズXPではOS標準で解凍できるようになっている。ほかのOSでもほとんど問題なく利用できる。
ZIP 7-zip形式	zip	一般的なZIPと互換性を持ちつつファイルによってはより高い圧縮率となる。オープンソースのようにソースが公開されて開発が進められている。
TAR gzip形式	tgz	主にUNIXで使われることが多い圧縮形式。UNIXでは拡張子が「.tar.gz」となる。TARでファイルを1つにまとめて、それからgzip圧縮したもののことをいう。
BGA bzip2形式	bza	主にUNIXで使われることが多い形式。本来bzip2圧縮は1つのファイルの圧縮しかできないが、それを複数ファイルでも使えるようにしたものがBGA bzip2形式だ。
CAB LZX21形式	cab	ウインドウズ標準の圧縮形式。マイクロソフトのウインドウズ用ソフトのインストーラもCAB形式で圧縮されている。CABの中でも圧縮率が高いのがCAB LZX21形式だ。
RAR形式	rar	圧縮率の高さから、たくさんのファイルや大きいファイルの圧縮にはRAR形式がいいと、いつしか世界中で使われるようになった。アングラな方面でも利用されることが多い。
GCA形式	gca	日本生まれの高圧縮率の形式。対応している解凍ソフトはそれほどたくさんないが、WinMXなどのファイル共有ソフトでは大きいファイルの圧縮によく使われている。

凄生ぶっこぬき　9/15