では、早速ブロードバンドルータを導入しよう。まずは、回線環境によって、ルータを購入する必要があるかどうかを確認する。ADSLやCATV回線では、事業者からレンタル、または購入したモデムが「ルータタイプ」の場合がある。このタイプなら、既にモデムの中にルータ機能が内蔵されているので、それだけで複数台からのインターネット接続に対応している。ただし、多くのルータモデムにはLANポートが1つしかないので、2台以上のパソコンで使用するためには、スイッチングハブを用意してポートを増やす必要がある。
一方、ヤフー!BBやフレッツ・ADSLでは「ブリッジタイプ」のモデムが一般的だ。こちらはルータ機能を持たないので、市販のブロードバンドルータと組み合わせて使うことになる。
しかし、一口にルータといっても、機能も性能も千差万別だ。セキュリティ機能を重視したもの、通信速度を重視したものなど、表記してあるスペックも複雑なので、初心者にはなかなか分かりにくい。だが、LAN構築の機能のみに着目する分には、どの製品を選んでも違いはほとんどない。複数台のパソコンをLANに接続して、ファイルの共有やインターネット接続ができればいいのであれば、1万円以下の製品でも十分だ。そこで、家庭内LAN初心者にお勧めのブロードバンドルータとハブを紹介するので、参考にしてほしい。