せっかく長時間かけてダウンロードした動画がエラーで再生できなかったり、音声だけ、または映像だけしか再生されなかった、という経験はないだろうか。「ファイルが壊れている」とか「偽物をつかまされた」と思って捨ててしまう人も多いだろう。実は、こうしたケースのほとんどは、再生に必要な「コーデック」がパソコンに入っていないだけなのだ。特にAVIの場合は、再生できない原因のほとんどがコーデック不足だと思ってよい。
コーデックとは、動画の圧縮・伸長のためのプログラムである。そもそも動画は静止画像を連続再生して動いているように見せているのだが、これでは膨大な量の静止画が必要となる。そこで、動画を圧縮してファイル容量を減らすという考え方が生まれた。最新の技術では、元データの50分の1程度まで圧縮することが可能である。この圧縮処理と、それを元に戻す伸長処理を行うプログラムがコーデックなのだ。
ダウンロードしたAVIをプレイヤーで再生したら、音声しか再生されない場合は、その動画を伸長するためのコーデックがパソコンに入っていない可能性が高い。つまり、対応するコーデックさえ入れれば、ちゃんと再生されるのだ。お宝動画を確実に再生するために、まずはコーデックをそろえて再生環境を整えよう。