ここまで読めば分かるように、メールアドレス回収ロボットは、世界中に数限りなく存在している。自衛方法としては、メールアドレスを回収されなければいいわけだ。
そこで使いたいのが、「HTMLエンティティ生成」というツール。HTMLファイルのソースを書くときに、「<」や「&」といった特殊記号はタグで使われているため、そのまま書いてもブラウザには表示れない。しかし、どうしても表示させたい場合には、「<」や「&」というような特殊な書き方をすればちゃんとブラウザで特殊記号が表示されるようになっているのだ。これを「エンティティ表記」という。
この仕組みを使うことによって、文字列を一見メアドではないようにしてしまい、回収ロボットをだまそうというわけだ。どうしても自分のページなどにメールアドレスを表示する必要があったり、掲示板に書くときにメアドが空っぽのままでは心苦しいという場合には、このソフトを使えば多少は自衛できるはずだ。
1. 起動したら「変換したいメールアドレス」に自分のメアドを入力する。そして「変換」をクリックするだけ。あとは「Clipコピー」をクリックすれば、変換後の意味不明な文字列がコピー&ペーストできるようになる
2. 実際にこの「HTMLエンティティ生成」を使って簡単なページを作ってみた。マウスカーソルがリンクの上に移動したところ、ちゃんとステータスバーには正しいメアドが表示されているのが分かる
3. しかし、中身のソースはこの通り、ぐちゃぐちゃで意味不明な文字列「anyn a me @net run n er .ne t」というものになっており、回収ロボットはこれをメアドとは認識できないのだ!