接続するエージェントPCがルータ越しに接続している場合は、ルータの設定でポート転送を行う必要がある。具体的には、リモコン倶楽部で使用するポート番号(デフォルトの値は共通のポート番号が49408(UDP)、49409(TCP)、個別のポート番号が49410〜49663の範囲になる)と、それに対応する固定のプライベートIPアドレスを設定すればOKだ。開発元のゼッタテクノロジーのサイトに詳細な設定方法が書いてあるので、分からない場合はそちらを参照するといいだろう。
開発元のゼッタテクノロジーのリモコン倶楽部Q&Aのページ。メルコのルータでの設定方法が掲載されている
一部のCATVインターネットや、会社のLANなどの環境は、接続するグローバルIPアドレスが固定ではなく、一定時間で勝手に変更されてしまうことがある。このような場合、接続しようにも接続先のIPアドレスが分からなくなってしまうのだ。だが、リモコン倶楽部の「Webコミュニケーション機能」という機能を使えば、ゼッタテクノロジーが運営するウェブサーバにエージェントのPCが現在のIPアドレスを送信して、マネージャ側もサーバを通すことで相手のIPアドレスを意識せず接続できるようになるのだ。動的IPで利用している人はこの機能を使おう。
Webコミュニケーション機能の基本画面。ゼッタテクノロジーサイトで無料のユーザー登録をすると、ユーザーIDが発行され、登録ユーザー同士でインスタントメッセージのやり取りが行えるようになる
外出先で、自宅のPCで起動しているファイル交換ソフトの状態をいつでもチェックしたいと思っている人は多いだろう。だが、そのためだけにいちいちネットカフェを探したり、重いノートPCを持ち歩いてPHSやホットスポットでネットに接続するというのも面倒だ。もっと手軽に遠隔操作したい! そんな人にオススメしたいのが、携帯電話を使って、ダウンロード状況を確認できるソフトだ。
「Winny Mobile Controller」は、Winnyのために開発された、携帯電話用遠隔操作ソフトだ。自宅のPCでWinnyを起動させておけば、Winnyに各種の指示を与えたり、BBSのレス確認などが行える。残念ながら現在のバージョンではダウンロードタスクを追加することはできないが、起動や終了、タスクリストの確認などは行えるので、それだけでも便利なことは間違いない。
まだ開発途上の2.0には対応していないが、従来のバージョン(1.14)を使っている人なら、使う価値は十分にある。ハードディスク容量が心配な人は、帰宅する1時間前にWinnyを起動させておくなんていう使い方も便利だろう。今後のバージョンアップが楽しみなソフトだ。