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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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ネットランナー 2003年9月号 2003年9月2日(火)
特集2 オープンソース・ダークサイド

PART 2 動画再生もDVDバックアップも何でもできる

ダウンロードした動画をあの手この手で絶対再生画閲覧徹底ガイド

ネット上からダウンロードした動画ファイルは何としてでも再生したいもの。だが、ウインドウズ標準の環境では再生できない動画はいっぱいある。そこで、オープンソースのソフトの出番だ。必要なコーデックやフィルタ、プレイヤーをあらかじめインストールしておけば、ほとんどすべての動画ファイルを再生できるのだ。ほかにもDVDビデオからの動画作成や動画ファイルの編集もオープンソースのソフトなら超簡単にできてしまう。徹底的に使いこなして動画マスターになろう!
イラスト

動画ファイルの仕組みを完全理解

 ネットでダウンロードできる動画にはさまざまな種類がある。苦労して手に入れた動画ファイルを見ることができないケースだってある。まずは、動画ファイルの仕組みを知って、どんなソフトをインストールしなくてはいけないかを理解しよう。

 まず、動画ファイルには、複数のメディアコンテナが存在する。メディアコンテナとは、動画のフォーマットを決めたもの。いわば映像や音声を入れる箱のようなものだ。最も普及しているのは、ウインドウズ標準の「AVI」。ほかには、徐々に広まりつつある「OGM」、オープンソースの「MKV(マトリョーシカ)」、「OGG」などがある。

 メディアコンテナに収められるのは、映像と音声と字幕だ。それぞれに複数の形式が存在する。ネットからダウンロードしたファイルの場合、映像のコーデックとしてDivXやXviDが使われていることが多い。音声は、MP3やOgg Vorbis、AC3などが用いられている。字幕は、SUB、SRT、SSAなどの形式がある。

 また、以上のフォーマットのほかに、MPEG2、MPEG1、Real、QuickTime、WindowsMediaなどがある。

 AVI、OGM、MKVの動画ファイルの場合、必要なオープンソースのソフトをインストールするだけで視聴可能になる。また、MPEG2やDVDビデオにも対応したオープンソースのソフトがある。入手した動画ファイルを何でも見られるようにしよう。

ネットで入手できる動画ファイルによく利用されるフォーマット
  種別・拡張子 再生に必要なソフト(※はオープンソース)







AVI .avi ウインドウズ標準で対応
説明
ウインドウズで標準とされているメディアコンテナ。多彩なコーデックに対応しているが、音声と映像を1つずつしか持てない。ヘッダ部分のデータ量が大きく、動画のシークなどに不具合がある。ウインドウズ標準だけあって、シェアがかなり高い
OGM .ogm OggDS(The ogg vorbis package)
複数の音声や字幕を収録できるコンテナとして注目を集めたが、ソースが非公開であったため、最近はMKVにその座を奪われつつある。また、現段階では機能的にMKVより低い。ただし、ヘッダ部分が非常に小さく、ファイル容量の節約が可能だ
MKV .mkv Matroska Splitter(※)
Unicodeベースの字幕に対応していること、複数の音声や字幕を収録できることから注目されているメディアコンテナ。さまざまな種類のコーデックを利用できる。オープンソースなので開発速度が非常に速く、今最も注目されている















DivX 映像 ffdshow(※)またはDivX
MPEG4ベースの映像コーデック。もともとはMSMPEG4に改良を加えたものであったが、DivX5になって設定が細かくなり、かなり高画質になった。当初MSMPEG4が単体で利用できなかったことから、ほぼ唯一のMPEG4コーデックとして、事実上の標準となった
XviD 映像 ffdshow(※)またはXviD(※)
DivXをベースに、オープンソースを目指して開発された映像コーデック。ベースから大きな変更が加えられていないせいか、画質はDivX最新版よりも落ちる。だが、DivX Proの無料版がスパイウェアを同梱していることもあり、XviDを好むユーザーは多い
MSMPEG 映像 ffdshow(※)
マイクロソフトが動画配信用のコーデックとして開発したもの。MPEG4をベースに独自開発をしたもので、画質優先でも容量優先でも、最適なパフォーマンスをたたき出す。ネット上ではたまにMSMPEGを利用したAVIファイルが見つかる程度だ
MP3 音声 ウインドウズ標準で対応
MPEG4より2世代前のMPEG1フォーマットで定められた音声コーデック「MPEG1-Layer3」のこと。一般的にMP3の品質は十分で、1枚のCD-Rに数百曲のファイルを収録してMP3プレイヤーで再生できる。MP3は単独で音楽ファイル市場を切り開いていった
Ogg Vorbis 音声 OggDS(The ogg vorbis package)
MP3が一部特許ライセンスにひっかかることから、自由に利用できるものを作ろうと開発された音声コーデック。MP3の半分程度の容量でほぼ同じ音質になるなど性能は高い。ただ、再生環境があまり普及しておらず、利用しているユーザーはあまり多くない
AC3 音声 AC3Filter(※)
主にDVDビデオで利用されている音声コーデック。5.1チャンネルの音声数を持ち、センターおよび前後左右の音が再生可能。圧縮効率は高くないが、DVDビデオに採用されたことで、立体音響のフォーマットの標準となっている






MPEG1 映像/音声(.mpg、.m1vなど) ウインドウズ標準で対応
もともとはビデオCDに使われていた映像と音声のコーデック。日本ではビデオCDが普及していないため、PC用として利用されている。初期のキャプチャカードで使われていることが多く、ネット上に出回っている動画ファイルの多くを占める
MPEG2 映像/音声(.mpg、.m2vなど) VLC Media Player(※)または市販のDVDプレイヤーソフト
MPEG1を高画質化し、高速回線に対応するために作られた映像コーデック。プロジェクタでの投影にも耐えられる高画質を誇り、DVDビデオに採用されている。パソコンで扱うには、ファイルサイズが大きい。また、利用にはライセンス料金が必要となることが多い
DVDビデオ 映像/音声(.vob) VLC Media Player(※)または市販のDVDプレイヤーソフト
DVDビデオには、スクリプトを収納するエリア、メニューなどを保存するエリア、映像と音声を保存するエリアが区切られている。映像コーデックにはMPEG2が採用され、音声コーデックにはAC3、LPCM、DTSなどが広く利用されている

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