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ネットランナー 2003年9月号 2003年8月19日(火)
特集3 極楽!快適!無線LAN

Tips 障害物の影響は?

 無線LANの電波は、アクセスポイントとパソコンの間にある障害物によっても速度に影響を受ける。電波はある程度壁を通り抜けることができるし、部屋の配置によってはドアを開けておくだけで速度が速くなったりすることもあるのだ。しかし、一番影響が大きいのは障害物となるものの素材である。

 一般的に鉄は最も電波を通しにくいとされ、木やガラス、石膏ボードの壁やガラス窓などはそれほど影響しない。例えば、母屋にアクセスポイントを置き、離れから無線LANを使用しようとしたが、それほど遠くない距離なのに電波が弱すぎて接続できなかったというケースがある。この場合はどうやら雨戸が原因だったようだ。

 鉄ほどではないが、コンクリートやレンガ、防火ガラス、鉄線入りのガラスも速度に影響を及ぼすようだ。アクセスポイントを設置する際は、できるだけ見通しのよい場所を選ぶことも重要だが、障害物の素材も考慮するとよいだろう。

障害物の素材による電波の通しやすさ
電波を通しやすい素材 木造の壁、木製のドアや仕切り、石膏ボードの壁、ベニア、ガラス窓やガラスドア、水など
電波を通しにくい素材 鉄のドアや仕切り、雨戸、コンクリートの床や壁、石、防火ガラス、鉄線入りのガラス、防火扉など

Tips 2.4GHzの電波は電子レンジに影響を及ぼす?

 2.4GHzの周波数帯を採用しているIEEE802.11bとIEEE802.11gは、同じ周波数帯を使用する電子レンジと電波が干渉して速度に影響が出るという。そこで実際に電子レンジのそばで無線LANを使ってみることにした。

 結果は、5GHzを採用しているIEEE802.11aはほとんど影響を受けなかった。しかし、IEEE802.11bとIEEE802.11gではパソコンと電子レンジが近いほどノイズの影響を受け速度が低下した。画面は緑が電波、赤がノイズの強さを表す。特に、パソコンと電子レンジが近付くほど干渉は強まるようだ。キッチンでパソコンを使うというシチュエーションはめったにないので、離れた部屋で使用するならそれほど気にする必要はないだろう。

Photo 実験は、キッチンにある電子レンジを使用。マグカップに水を入れ10分間温めて測定した

Photo
IEEE802.11b 3.16Mbps/IEEE802.11g 15.2Mbps
それぞれの状態で電波とノイズの強さを測定。まず、電子レンジとパソコンの直線距離は2メートルほどで、キッチンのドアを開放した。これが電子レンジを稼働する前の状態だ。電波の強さもノイズの強さも一定である

Photo
IEEE802.11b 2.75Mbps/IEEE802.11g 13.7Mbps
先ほどの状態で、今度は電子レンジを稼働して測定した。結果は微妙な差ではあるが、ノイズの強さに乱れが生じている

Photo
IEEE802.11b 2.46Mbps/IEEE802.11g 12.9Mbps
次に、パソコンを電子レンジの1メートル以内に持っていき測定。パソコン、電子レンジ、アクセスポイントの間に障害物はない。すると、電波とノイズの強さに大きな乱れが生じた。電子レンジからの影響をかなり受けていることが分かる


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