凶悪ウイルスを防いで 安全快適ネットライフ!
この夏猛威をふるったMSBlastは、セキュリティパッチを当てない状態でネットにつなぎっぱなしにしているだけで感染する恐ろしいものだった。常時接続が当たり前のネトラン者にとって、セキュリティ対策は一番重要視しなければならない問題。今回は、ヘビーユーザーも「ウホッ!」とうなる超技を一挙紹介するぞ
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素人級 |
再起動を繰り返すようになった!凶悪ウイルスMSBlastを退治 |
ある日、突然「RPCサービスに失敗しました」という警告ダイアログが表示され、強制的にパソコンが再起動する。再起動した後も同じメッセージが繰り返し表示され、何もできないままお手上げ……最近こんな症状に見舞われた人はいないだろうか?
そんな症状が現れたら、アナタのパソコンは99%、今ネットで大流行している最新凶悪ウイルス「MSBlast」に感染していると見ていい。MSBlastは、「RPC(リモート・プロシージャ・コール)DCOMバッファオーバーフロー」というウインドウズ2000/XPのセキュリティホールを悪用して感染を広げるワーム。感染したパソコンは自分のIPアドレスに近いIPアドレスをランダムに選び出して攻撃し、セキュリティホールのあるパソコンに感染を広げるのだ。常時接続ユーザーはウイルス対策ソフトメーカーの駆除ツールを使って、感染していないかどうか確かめよう。
1. 手っ取り早く自分のパソコンが感染しているかどうかを調べるには、[Ctrl]+[Shift]+[ESC]キーを押してタスクマネージャを起動し、起動しているプロセスの中に「msblast.exe」があるかどうか確認(亜種の中は「penis32.exe」「teekids.exe」「dllhost.exe」という名前のものもあるので、それらも確認)する。もし、あった場合はクリックで選択し、直ちに「プロセスの終了」をクリックしよう
2. 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」で「SERVICES.MSC /S」と入力し、Enterキーを押すと、サービスウインドウが現れる。この中から「Remote Procedure Call(RPC)」というキーを探し、ダブルクリックでプロパティを開き、「回復」タブを開く。ここで「最初のエラー」「次のエラー」「その後のエラー」のドロップダウンメニューを「コンピュータを再起動する」から「サービスを再起動する」に変更して「OK」をクリックしよう。これで、連続して再起動という事態は避けられる
3. Remote Procedure Call(RPC)エラーによる再起動を防いだら、Windows Updateを起動して「重要な更新」のセキュリティパッチをすべて当てよう。あとは、レジストリをキレイにするため、トレンドマイクロやシマンテックなどのウイルス対策ソフトメーカーの駆除ツールを使えばOKだ
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素人級 |
自動更新設定でPCを安全な状態に |
ウインドウズは、とにかくウイルス作者の攻撃の対象になりやすい。また、最近はOSにさまざまな機能を盛り込み過ぎたこともあり、毎週のように何らかのセキュリティホールが発見されているが、ユーザーとしては、その都度いちいちWindows Updateを行うのは面倒だ。
だが、実はWindowsにはいちいちWindows Updateを行わなくても、自動的にセキュリティパッチをダウンロードしてきて、OSへのインストールを行ってくれる「自動更新」という機能があるのだ。自動更新の設定を変更し、毎日指定した時間にパッチをチェックして、インストールまで行うようにすれば、いつでも安全快適な環境でネットが使えるようになるぞ。
ただし、指定した時間にパソコンが起動していないと、パッチのインストールは行われない。この機能を使う場合は、パソコンの電源を常に入れっぱなしにしておくようにしよう。
- システムのプロパティを表示させ、「自動更新」タブで自動更新の設定を「更新を自動的にダウンロードして、指定したスケジュールでインストールする」にチェックを入れる。頻度は「毎日」にして、パソコンを使わない時間帯にインストールさせるようにするといいだろう
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