DVDプレイヤーでDivXムービーを見るには、ファイルをいちいちDVD-RメディアやCD-Rメディアに保存しなければならない。しかし、こまめにメディアに書き込んでライブラリ化している場合を除けば、ハードディスク内にファイルがあることが多いだろう。また、テレビキャプチャカードで予約録画したMPEGムービーは、一度見て消してしまうことが多い。テレビで見るためにメディアに焼き込むのが面倒に感じるのだ。

　そこで、パソコン上に保存してある動画ファイルをネットワーク経由でテレビに出力できる機器を使おう。

　一般的なパソコンでも利用できる機器としては、メルコの「Play＠TV」とバーテックスリンク「MediaWiz」がある。どちらもDivX、MPEG1/2といった代表的な動画ファイルの再生が可能。さらに、無線LANカードによるワイヤレス通信にも対応している。

　Play＠TVは、パソコン上でソフトウェアデコードを行うため、ペンティアム4 2GHz以上という高いスペックが必要だ。ただ、パソコンにコーデックさえインストールされていれば、どんな動画ファイルでもほとんど再生できるというメリットがある。

　一方、MediaWizは、プレイヤー本体でデコード処理を行うため、ペンティアムIII 500MHz以上で動作する。ファームウェアのアップデートがリリースされないと新しい動画フォーマットに対応できないという難点はあるものの、型落ちのパソコンでも快適に動画の再生が可能だ。

　メディアサーバとして使うパソコンのスペックが2GHz以上ならばPlay＠TV、それ以下ならばMediaWizを選択するのがベストだといえる。

Play@TV
メルコ

• 販売価格:2万3500円
• 対応フォーマット：DVDビデオとビデオCDを除くウインドウズメディアプレイヤーで再生できる動画形式
• インタフェース：10BASE-T、IEEE802.11b
• 動作環境：ペンティアム4 2GHz以上またはアスロン2200+以上、メモリ256Mバイト以上、ウインドウズXP
• ビデオ出力：コンポジット、Sビデオ、D端子
• オーディオ出力：ステレオアナログ、S/PDIFデジタル
• サイズ：幅192mm×奥行き192mm×高さ53mm
• 同梱品：リモートコントローラ、リモコン用乾電池、タテ置き用スタンド、ストレートLANケーブル（5m）、クロス変換ケーブル、接続用アダプタ、AVケーブル（1.5m）、ACアダプタ、ユーティリティCD、マニュアル

MediaWiz
バーテックスリンク

• 販売価格:2万2800円
• 対応フォーマット：MPEG1、MPEG2、MPEG4、OpenDivX、XviD、MOV、RMP4、AVI、MP1、MP2、MP3、OGG、AC3、JPEG、BMP、GIF、PNG
• インタフェース：100BASE-TX、IEEE802.11b
• 動作環境：ペンティアムIII 500MHz以上、メモリ128Mバイト以上、ウインドウズ98SE/Me/2000/XP
• ビデオ出力：コンポジット、Sビデオ、コンポーネント（プログレッシブ出力）、DVI
• オーディオ出力：ステレオアナログ、S/PDIFデジタル（光端子、RCA端子）
• サイズ：幅257mm×奥行き175mm×高さ38mm
• 同梱品：リモートコントローラ、ストレートLANケーブル、AVケーブル（ビデオ、オーディオ）、ACアダプタ、CD-ROM、クイックスタートガイド（簡易マニュアル）

問答無用！DVDバックアップ　19/20