ブラウズ部門の部門賞は多機能ブラウザカテゴリーから、人気タブブラウザ「Sleipnir」を選出した。昨年に引き続いての部門賞となる。昨年選出されたときは、数多く存在するタブブラウザの中の新興勢力的存在だったSleipnirだが、この1年で機能面、信頼性が大きく向上し、しっかりと定番の地位を確保。名実ともにタブブラウザの頂点に立った。
Sleipnirは、一言で言うと「考えつくありとあらゆる機能をフルに詰め込んだブラウザ」。強力なウェブ検索機能はもちろん、検索操作を省くためのショートカット検索機能、独自のセキュリティ設定や訪問頻度に応じて並べ替えられるお気に入り機能や強力なポップアップ抑止機能など、特徴を挙げていくとキリがない。
初心者がデフォルトで使っても便利に使えること請け合いだが、操作性にこだわる上級者向けにツールバーやメニュー、マウスジェスチャーなどのカスタマイズ機能も充実。ほとんどの操作をショートカットキーや右クリックメニュー、マウスジェスチャーに自由に割り当てられるので、自分専用のブラウザを作り込む楽しさもある。
機能が詰め込まれている分、やや動作が重い面もあるが、そのあたりは自分好みにカスタマイズすることで解消できる問題だろう。同じカテゴリーでは、ListBrowserのような新興勢力も登場したが、この完成度と更新頻度を保つ限りSleipnirの天下は当分続きそうな気配だ。