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ネットランナー 2003年11月号 2003年10月17日(金)
ベスト・オブ・悪用厳禁ツール

ベスト・オブ・悪用厳禁ツール2003総評

市販ソフトに負けない高機能さと、求められている機能をきちんとくみ取る開発の柔軟さこそが受賞の決め手!
大賞トロフィー

 さて、今年の「ベスト・オブ・悪用厳禁ツール」はどうだっただろうか? あなたのイチオシのツールや常用しているツールは入っていただろうか? 「なぜに俺様の愛するツールがないんだ!」と声を荒らげ、お怒りになっている読者諸氏もきっといることだろう。そんな人は、あなたの愛する悪用厳禁ツールが次回の選考時にノミネートされるためにも、周囲にそのツールの素晴らしさを説き、ツール作者の開発に親身になって協力してあげてほしい。

 今回の選考において、各ツールを使うとともに、そのバックグラウンド、いわゆる開発掲示板などをのぞいて分かったことがある。よいツールというのは、そのことごとくが熱心なユーザー層によって支えられているという事実だ。使い勝手のよいツールというものは、作者とユーザーたちが一丸となり、どこをどうすればよりよくなるのかを考えてきた歴史の積み重ねなのだ。

 ゆえに、自分の使うお気に入りツールを万人のお気に入りツールへと昇華させることができるか否かは、ツール作者だけではなく、むしろそれを使い続けるユーザーであるわれわれの手に委ねられている。望まれず生まれてくるツールなどない。最初は、ツール作者が自分で必要としていたから、この世に生まれてきたものがほとんどだ。そして、「ほかの人もきっと自分みたいにこんな機能のツールが欲しいと思っているんだろうな」という作者の想いによって、フリーソフトとして公開されているのだ。「みんなで使い、みんなで育てるツール」。それが今回、部門賞を受賞した各ツールで特に顕著であったように感じる。

 例えば、大賞の「DVD Shrink」などは最近のメジャーバージョンアップによって飛躍的に使い勝手が向上したツールだ。これも、初期の使い勝手の悪さをユーザーから幾度となく指摘され、それにツール作者が真摯に応えた結果だ。ブラウズ部門賞の2冠を達成したSleipnirも、たゆまぬ日々の努力を1年間続けたからこそ、連続受賞の栄冠を勝ち取ることができたのだ。

 ツール作者たちの開発の熱意に敬意を表したい。そしてその熱意を枯らすことなく支え続けるユーザーたちにも拍手を送りたい。前回は初回ということもあり、定番ツールばかりで占められていたが、今年は万能型ツールよりも、ある目的に機能を絞ったツールの躍進が特に目立った。

 まだまだ悪用厳禁ツールの世界は群雄割拠、次の「ベスト・オブ・悪用厳禁ツール」はネットのどこかに既に生まれているのかもしれない。

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