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» 2008年04月09日 10時00分 UPDATE

画質設定はおまかせ:“Z”に2つの後継機、東芝「REGZA」がほぼフルモデルチェンジ (1/2)

東芝は液晶テレビ「REGZA」の新製品4シリーズ10機種を4月下旬から順次発売する。例年は秋にモデルチェンジを行う最上位シリーズの“Z”にも2つの後継機が登場するなど、ほぼフルモデルチェンジといえる陣容を整えた。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝は4月9日、液晶テレビ「REGZA」の新製品4シリーズ10機種を発表した。例年は秋にモデルチェンジを行う最上位の“Z”にも2シリーズの後継機が登場するなど、北京五輪を控えて“ほぼフルモデルチェンジ”といえる陣容を整えた。4月下旬から順次発売する。

photophoto Zシリーズ後継の「ZH500シリーズ」「ZV500シリーズ」、Hシリーズ後継の「RH500シリーズ」、Cシリーズ後継の「CV500シリーズ」を揃える。デザイン重視の「RF350シリーズ」を除くほぼすべての製品ラインを置き換えた

 東芝デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部日本部の柴田健太郎部長は、「REGZA」ブランドを立ち上げた2005年を振り返り、予想以上に好調に推移していると話す。「当初の目標シェアは15%だったが、昨年末には液晶テレビでシェア20%を超え、国内第2位になった。直近の数字では25%近いシェアを獲得している」(同氏)。

photophoto 国内液晶テレビのシェア(左)と購入者アンケートの結果(右)

 REGZAが支持された理由については、まず録画機能を挙げた。テレビ単体でハイビジョン録画が可能で、さらに市販の外付けHDDを追加できる柔軟性は他社にない特徴。この点はユーザーにも評価されており、例えば「Z3500」シリーズの購入者アンケートでは、実に36%の人が「市販のHDDに録画できるから」を購入理由に挙げ、さらに78%が「すでに外付けHDDを接続している」と回答しているという。「これから接続するという人も14%いた。すでに接続している人と合わせ、ユーザーの92%がHDD録画を支持してくれた」(同氏)。

 ただ、一方で気になる調査結果もあった。それは「映像モードを切り替えることがあるか」という設問で、「ユーザーの35%が“変えたことはない”。映像モード自体を“知らなかった”人も23%いた」(東芝デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部日本部の本村裕史参事)という。

photophoto 東芝デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部日本部の本村裕史参事(左)と映像モードに関するアンケート結果

 2008年の春夏モデルは、そうしたユーザーの要望と利用行動に対する東芝なりの回答といえる。「ダビング10」運用開始を見据えて録画機能を強化し、一方で視聴環境に合わせた画質調整を自動的に行う「おまかせ映像」モードの搭載が大きなトピック。またZシリーズの後継となるZH500/ZV500シリーズには、「ひかりTV」や「アクトビラ ビデオ・フル」対応のネットワーク動画再生、世界初となる「ドルビーボリューム」(→関連記事)など、とにかく多くの新機能を詰め込んだ。さらにZH500では、携帯電話で録画番組を持ち出せる「ワンセグ録画」機能も用意した。

photophoto ドルビーボリュームは、ソースごとの音量差を解消し、小さい音量でも音声ソース本来のニュアンスを再現する

「ダビング10」で使い方が変わる録画機能

 4シリーズのうち録画機能を搭載するのは、シンプルモデル「CV500」シリーズを除く3シリーズ7機種におよぶ。52V型と46V型をラインアップする最上位シリーズ「ZH500」では、300Gバイトの内蔵HDDにくわえ、USBやネットワーク接続の外付けHDDへの録画が可能だ。42V型と37V型の「ZV500」シリーズは、USBおよびネットワーク録画に対応する。

 また「Hシリーズ」の後継となる「RH500」(42V型、37V型、32V型)は、内蔵HDDとeSATA接続の外部HDDをサポート。今回からeSATA接続の外部HDDにも直接録画が可能になった。

 録画対応の機種はいずれも6月2日に運用を開始する「ダビング10」に対応する予定。これにより、まず内蔵HDDなどに録画した番組を再生しながらアナログ出力を使って外部のDVDレコーダーなどへ記録することができるようになる(→関連記事)。

 また、「ZH500/ZV500」では、新たに「サーバーダビング」をサポート。これまで、ローカル暗号で保護されている録画番組を外部に出すことはできなかったが、今回からDTCP-IP対応のホームサーバにムーブすることで、ネットワーク接続されたほかのDLNA対応テレビからも視聴できるようになった。「リビングルームで見ていた番組の続きを、書斎や寝室のテレビで見ることができる」。

 ホームサーバとしては、アイ・オー・データ機器から同時にリリースされた「HVL4-G2.0」(→関連記事)が用意され、DTCP-IPおよびDLNA対応のクライアントは「Z2000」や「Z3500」などのREGZA既存モデルで動作を確認済みだ。

photophoto サーバーダビング先としてアイ・オー・データ機器の「HVL4-G2.0」を指定すると、ほかの部屋のREGZAからでも映像を視聴できる。容量は2Tバイトで、価格は10万6300円。4月末に発売予定だ

 さらに「ZH500」だけの録画機能として「ワンセグ録画」が挙げられる。これは、REGZAが地上デジタル放送を録画する際に13セグメント(地上デジタル+ワンセグ)すべてを録画しておき、録画番組をmicro SDカードにダビングして「レグザケータイ」などで持ち出せるというもの。コピーワンスのうちは携帯電話で持ち出すとテレビで再生できなくなるが、ダビング10運用開始後は家族で見たい番組が重なった場合でも9回コピー+1回ムーブが可能になる。これもダビング10を見据えた新機能といえる。

photophoto ZH500では「ワンセグ録画」を設定するとmicro SDカードにダビングして「レグザケータイ」などで持ち運べる(テレビのスロットはSDカードのため、アダプタが必要)

 なお、録画番組はSD VIDEO(ISDB-T Mobile Video Profile)形式で保存されるため、ほかのワンセグ対応携帯電話でも視聴できる可能性があるという。

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