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» 2008年09月18日 17時27分 UPDATE

東芝、“超解像”テレビを発表

東芝が液晶テレビ「REGZA」とDVDレコーダー「VARDIA」の新ラインアップを発表した。5月の経営方針発表で予告した通り、REGZAには“超解像”技術を応用した新エンジン「メタブレイン・プレミアム」を搭載している。

[ITmedia]

 東芝は9月18日、液晶テレビ「REGZA」とDVDレコーダー「VARDIA」の新ラインアップを発表した。このうちREGZAには、いわゆる“超解像”技術「レゾリューションプラス」を追加した新しい「メタブレイン・プレミアム」を、またVARDIAには北米向けDVDプレーヤーで採用実績のある高画質化回路「XDE」を搭載。DVDなどのSD画質コンテンツをハイビジョンに迫る映像で映し出すという。

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photo 東芝執行役上席常務デジタルメディアネットワーク社社長の藤井美英氏

 超解像とは、低解像度の画像から高解像度の画像を生成する技術のこと。一般的には複数のフレームを用いて解像度の高い画像を作り出す手法で、同社以外にもNECや日立製作所など多くのメーカーが開発に取り組んでいる。東芝は、5月の経営方針発表で「年内に超解像技術を用いたノートPC、テレビ、DVDプレーヤーの3製品を発売する」と予告しており、7月には実際にCellベースの「SpursEngine」を搭載したノートPC「Qosmio G50」を発売した。今回のREGZAはCellベースではないものの、超解像対応製品の第2弾となる。東芝執行役上席常務デジタルメディアネットワーク社社長の藤井美英氏は、「超解像は、東芝も10年以上をかけて開発してきたもの。それがようやく製品になった」と話す。

photophoto 新規に開発された超解像LSI。REGZAの「ZH7000」「Z7000」「FH7000」の3シリーズに搭載されている(左)。超解像技術のデモ。左は従来型のアップスケーリング、右が超解像(右)
photophoto 左が従来型、右が超解像。れんがの質感に注目すると違いがよく分かる

 一方、VARDIAに搭載されたXDE(eXtended Detail Enhancement)は、DVDの480i/p映像を1080pにアップコンバートした後、さらに画像処理を加えてハイビジョンに近い画質で出力するというもの。いわゆる超解像技術ではないが、DVDなどのSDコンテンツ資産を生かすという目的は同じだ。「普段、ハイビジョン映像を見慣れているわれわれ東芝のエンジニアが、自信をもっておススメできる技術」(同社デジタルAV事業部の下田乾二事業部長)。

photophoto XDEの概要(左)と画質比較デモ(右)。同じSDを再生しているが、XDEをオンにした右側は明らかに違う

ラインアップ

 REGZAは、復活した“Z”型番を含む5シリーズ14製品をラインアップ。世界初の超解像技術「レゾリューションプラス」を採用したほか、録画モデルが増えたことも大きな特徴だ。

photophoto 「ZH7000」シリーズ(左)とデザインコンシャスモデルの「FH7000シリーズ」(右)。ナローベゼル(狭額)と3つのカラーバリエーションを持つFH7000シリーズもHDDを内蔵した
型番 概要 実売想定価格(オープンプライス) 発売日
52ZH7000 52V型、HDD内蔵 53万円前後 11月上旬
46ZH7000 46V型、HDD内蔵 45万円前後 11月上旬
42ZH7000 42V型、HDD内蔵 38万円前後 11月中旬
46Z7000 46V型 40万円前後 10月下旬
42Z7000 42V型 35万円前後 10月下旬
37Z7000 37V型 28万円前後 10月下旬
46FH7000 46V型、HDD内蔵 40万円前後 10月上旬
40FH7000 40V型、HDD内蔵 33万円前後 10月上旬
42H7000 42V型、HDD内蔵 33万円前後 10月下旬
37H7000 37V型、HDD内蔵 24万円前後 10月下旬
32H7000 32V型、HDD内蔵 19万円前後 10月下旬
42C7000 42V型 24万円前後 10月中旬
37C7000 37V型 20万円前後 10月中旬
32C7000 32V型 14万円前後 10月中旬

 一方のVARDIAは、ハイエンドモデル「RD-X8」を含む5製品で、上位3製品はDLNAとDTCP-IPを使って「スカパー!HD録画」やREGZAからのネットワークムーブにも対応している。このほか、HDDレコーダー「RD-H320」やXDE搭載のDVDプレーヤーの日本版もリリースした。

photophoto 「RD-X8」(左)とスカパー!HD録画のデモ(右)
型番 概要 実売想定価格(オープンプライス) 発売日
RD-X8 DVDマルチドライブ、1TバイトHDD 14万円前後 11月中旬
RD-S503 DVDマルチドライブ、500GバイトHDD 10万円前後 11月中旬
RD-S303 DVDマルチドライブ、320GバイトHDD 8万円前後 11月中旬
D-H320 320GバイトHDDを内蔵したHDDレコーダー 4万円前後 11月中旬
SD-XDE1 XDE搭載DVDプレーヤー 1万8000円前後 11月中旬
DVDプレーヤーの「SD-XDE1」は、8月中旬に北米で発売された「XD-E500」同等品

 なお、Q&AでBlu-ray Discドライブの搭載について質問が出ると、藤井氏は「東芝がBDを出してはいけないわけではないが、事業部として現状では(BDで)もうける自信がない。来年にはレコーダー市場の9割がBDになるといわれるが、日本は特殊な市場。日本だけを想定して事業戦略を立てることはない」として、当面は参入の意志がないことを明らかにした。

 また発表会場では、8月のIDFでIntelとYahoo!が発表した「Widget channel」やCellテレビ、ハードディスク交換型のレコーダー(モックアップ)、米MOD社との提携による店頭型コンテンツダウンロードサービスなど、来年以降に市場投入を予定している技術や試作機が多く展示された。Cellテレビの展示では、1440×1080ピックセルの地上デジタル放送映像に時間をかけて超解像処理を適用したという映像を公開。なおCellテレビは新プロセスルールを適用したチップを用い、来年登場する見込みだという。

photophoto HDD交換型レコーダーのモックアップ(左)とCellテレビの画質比較デモンストレーション(右)。1440×1080ピックセルの地上デジタル放送映像に時間をかけて超解像処理を適用したという

 各製品の詳細は関連記事を参照してほしい。

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