「物欲、刺激されました」、ブロガーが着目したJVC「HA-SZシリーズ」3つのポイント潮晴男氏のレビュー「いいたい放題」も掲載(1/4 ページ)

JVCが送り出した「HA-SZ1000/2000」は、チャレンジングな仕組みで目標の“音”を実現した注目のヘッドホン。いち早く体験したブロガーの皆さんはどのように感じたのか。潮氏によるレビューと合わせて紹介していこう。

» 2013年05月14日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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JVCの「HA-SZ2000」(手前)と「HA-SZ1000」

 空前のヘッドホンブーム。量販店や専門店に行けば、国内のみならず海外メーカーの製品までずらりと並び、自分に合った製品を見つけるのは一苦労。気になる製品を見つけても、どのような製品なのか分からないことも多い。

 製品のことを知るのなら、作った人に聞くのが一番てっとり早い。もちろん、なかなかそんな機会には恵まれないが、「機会がないのなら作りましょう」とばかりにオーディオビジュアル業界では珍しいイベントが、JVCケンウッドとITmedia LifeStyleのコラボレーションで実現した。

 それは、5月21日発売予定の新製品バンドポータブルタイプヘッドホン「HA-SZ1000/2000」の発表当日(4月24日)に、プレス向け発表会とほぼ同じ説明、同じ展示内容で、ブロガーミーティング&試聴会を開催するというもの。記者会見との違いは、AV評論家の潮晴男氏が同席して開発担当者にツッコミを入れたこと(“潮晴男のツッコミ放題”というコーナーがあった)と、公の場では話せない裏話がいくつか飛び出したことだけ。いち早く新製品を体験したブロガーの皆さんは、開発現場の声をどのように感じ、新製品をどう評価したのだろう。潮氏によるレビューと合わせて紹介したい。

プレス向け発表会とほぼ同じ説明、同じ展示内容で行われたブロガーミーティング。写真は左から、(株)JVCケンウッド ホーム&モバイル事業グループ開発担当の三浦拓二参事、評論家 潮晴男氏、同社設計担当の柳下裕治グループ長、同社商品企画担当の江野澤仁嗣チーフ


開発秘話、実現するために問題を解決していく姿勢

 「HA-SZ1000/2000」は、複数のユニットを用いて全帯域にわたって最適化を行う「LIVE BEAT SYSTEM」(ライブビートシステム)を搭載した初のオーバーヘッドタイプだ。中高域用と低域用に専用のユニットを採用し、「リアルな重低音と解像度の高い中高音の両立」を目指した。中でも低域を担当する「ストリームウーハー」には、昨年11月に発売したインナーイヤーヘッドホン「HA-FXZ100/200」と同じケルトン方式を採用し、さらに2つの空気室(チャンバー)にダクトを配してアコースティックに低域成分だけを抽出するという、大型スピーカー顔負けの複雑な仕組みを新たに採用している。

分解モデルにも皆さん興味津々。中高域用に新開発の30ミリ径カーボンナノチューブ振動板ユニット、低域用ユニットには55ミリ径のカーボン振動板を採用したユニットを用いている

 (株)JVCケンウッド ホーム&モバイル事業グループ 開発担当の三浦拓二参事は、初期の試作機の失敗談からダブルバスレフ構造で課題を解決するまでの道のり、そして目標とする音を実現するためのコダワリの数々を紹介。ものづくりの大変さと、目標に向けて邁進する情熱に多くの参加者が感銘を受けた様子だ。

 「折り合い折り合いで『これならできる方法』を選ぶのではなく、最初に『実現は難しいが今のところ考えられる最高の方法』を前提にし、それから実現するために問題を解決していくという姿勢はまさに職人というべきだと思います」(stella-express、おはしさん)、「ヘッドホン作りにかける情熱、新しい技術に取り組む姿勢には心打たれるものがありました」(家電blog、kazumiさん)。「枠にはまらない発想や、それに投資する姿勢、そしてそれを商品化まで持っていく開発力・技術力などはさすがJVCといったところでしょうか」(あれやこれやのなんやかんや、Sohei.Sさん)

(株)JVCケンウッド ホーム&モバイル事業グループ 開発担当の三浦拓二参事は、技術面から熱のこもったプレゼンを行った(左)。同社 商品企画担当の江野澤仁嗣チーフは商品企画の立場から製品コンセプトを語った(右)

 また、2つのユニットから出力された音は、300Hz付近で周波数特性がクロスオーバーするように調整されているが、「(300Hzって)38cmウーハークラスじゃん」(n00bs、gomaさん)という率直な驚きの声も。会場には分解モデルも用意され、型破りな製品の中身に、集まった皆さんも興味が尽きない様子だった。

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