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» 2014年10月24日 10時00分 UPDATE

テクノロジー解説<4>:「ダイソン フラフィ」――掃除機のジレンマを解決した柔らかいヘッド (1/2)

カラフルで柔らかなブラシ――思わず触りたくなる珍しい掃除機が「Dyson fluffy」(ダイソン フラフィ)こと「DC74」だ。一体なぜ、このような形になったのか。今までの掃除機が抱えていた問題を解決したという新発想とその機能に迫ってみよう。

[滝田勝紀,PR/ITmedia]
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 これまでの掃除機のヘッドは、大きなジレンマを抱えていた。大きめのゴミを吸い込もうとすれば床面との間に隙間が必要になるが、そうすると余計な空気が入って微細な塵(ちり)やホコリを吸い取りにくくなる。逆に微細な塵やホコリを効率良く吸い込もうと隙間を狭くすると、大きなゴミは入ってこない。まるでブルドーザーのようにゴミをヘッドが押してしまい、結局はヘッドを持ち上げてかぶせるようにして吸い取る。そんな経験は誰にでもあるはずだ。

ts_04dysontech10.jpg 「Dyson fluffy」(ダイソン フラフィ)。型番は「DC74」

 掃除機が開発されてから100年以上、ずっと抱え続けてきたジレンマを解決したのが、「Dyson fluffyTM」(ダイソン フラフィ)だ。コードレス掃除機の新モデル「DC74」の愛称であり、特徴的なヘッドを言い表す名称でもある。これまで、どのモデルでも見たことがない印象的なルックスと、それを象徴するローラーから解説していこう。

 このローラーは、見た目から分かる通り、ふわふわのナイロンフェルトで覆われている。英語で“fluffy=ふわふわ”という意味であり、その素材感に由来している。

ts_04dysontech14.jpgts_04dysontech15.jpg ふわふわのナイロンフェルト製ローラーを搭載したヘッド部分

 ナイロンフェルトは指で押すと、スポンジのように形状が変わる。つまり、どんな床面の素材や凹凸にも、しっかりと密着し、そこにある程度大きなゴミがあったとしても、そのフェルトがフレキシブルに形状を変えて内側へ巻き込める。ちなみに、このナイロンフェルトは、ゴミを巻き込むのに最適な柔らかさを求め、24種類もの素材をテストして選ばれたものだという。なお、赤と青の配色はフェルト製ローラーが回転していることを視覚的に伝えるためのもので、素材自体は変わらない。

ts_04dysontech01.jpg 「Dyson fluffy」(ダイソン フラフィ)のローラー。毛足は5ミリ程度と短め。黒いラインに見えるカーボンファイバーブラシはフェルトの先端より2〜3ミリ長い

 続いて、ナイロンフェルトの境目に設けられた黒いカーボンファイバーブラシ。フェルトの先端より2〜3ミリ長くなっていて、フローリングの目地(めじ)やカーペットの奥からしっかりとゴミをかき出す。また従来のヘッドに付いているものと同様、静電気を抑えて床に付着したホコリを離れやすくする効果もある。つまり、ナイロンフェルトとカーボンファイバーブラシを組み合わせたローラーにより、大きなゴミから微細なホコリまで、ヘッドを交換する必要なく掃除できるようになったのだ。

ts_04dysontech04.jpgts_04dysontech05.jpg 大量の猫砂も1ストロークで取り込めた

 しかし、1つ疑問に感じる部分がある。それは大きなゴミを取り込むため、あえて広げられた隙間を大きくしたカバーだ。フラフィを前から見ると、アクリル製カバーは床面から数センチ上にある。通常なら大きめのゴミと一緒に大量の空気が入りこみ、微細な塵やホコリを吸引しにくくしてしまうはずだ。

ts_04dysontech08.jpg カバーの先端は床面より数センチ上にある

 フラフィでは、柔らかいローラーがカバーの内側を満たすことで後ろにある吸引口の気密性を高め、吸引力を下げないように工夫されている。ローラー自体がカバーと同じ役割を果たし、大きなゴミの取り込みと高い吸引力の両立というジレンマを解消したわけだ。

 一方、大きなゴミを取り込んだは良いが、その後に問題になったのが、ゴミの“勢い”だった。

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提供:ダイソン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2014年11月6日

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