ADSLモデムに混入するノイズを排除すると、通信速度が速くなる期待が持てる。特に、パソコン、モデム、プリンタなどの電源を1個のタップから取るタコ足配線で使っていると、ほかの機器が発生するノイズの影響で通信が不安定になるのだ。対策は、モデムをコンセントにじか付けすること。とはいえ速度のアップ率はわずかなので、現状のスピードで不満がなければそのままでもOKだ。
ADSLモデムは長時間使っていると本体がノイズを帯びて通信速度が遅くなる。フレッツ・ADSLなど一部のモデムには、本体背面にアース線を取り付けるための端子が付いているので、ノイズの除去に役立つぞ。アース線は電器店などで500円前後から購入可能だ。アース線はモデムとコンセントにあるそれぞれのアース端子に接続する。コンセントにアース端子がない時は、床にコードを伸ばしておくだけで効果がある。
モジュラーケーブルを短くすると、ノイズの混入を最低限に抑えられる。モジュラージャックとADSLモデム(スプリッタ)は可能な限り近くに設置してノイズに強いLANケーブルを長くするのが理想だ。
また、モジュラーケーブルを丸めると、それ自体がコイル状となって新たなノイズを拾ってしまう。ADSLモデムの設置場所を決めた後、距離に見合ったケーブルを利用する。モジュラーケーブルは電器店で数百円程度で売っているので大した出費にならないのだ。
長いモジュラーケーブルはそれ自身がコイルの役割を果たしてノイズ源になる。適度な長さのケーブルを買おう。