小・中・高校生に聞く、お金持ちはかっこいいですか?

» 2011年06月20日 13時41分 公開
[Business Media 誠]

 「お金持ちはかっこいい」と思っている小学生はどのくらいいるのだろうか。小学生の低学年で「お金持ちはかっこいい」と思っているのは21.8%だったが、中学年は13.8%、高学年は11.6%と、歳を重ねるごとにかっこいいと思っている児童が減っていることが、金融広報中央委員会の調査で分かった。ただ中学生で「かっこいい」と思っているのは17.3%、高校生では21.7%と、再び増える傾向がうかがえた。

 「お金より大事なものがある」(72.5%〜84.2%)と答えた小学生は7〜8割。中学生(80.0%)では8割、高校生(74.8%)でも7割を超えるなど、多くの児童・生徒がお金より大事なものがあると感じているようだ。

お金についての意識(中学生、出典:金融広報中央委員会)

 「お金はコツコツ働いて、貯めるものである」と考えている生徒はどのくらいいるのだろうか。「そう思う」と答えた中学生は82.2%、高校生は76.7%。一方「法律違反でなければ、どんなことをしてお金を稼いでも良い」とする中学生は14.0%、高校生は16.6%だった。

お金についての意識(高校生、出典:金融広報中央委員会)

金融経済の知識

 金融や経済について、どのくらいの知識があるのだろうか。小学生で「利子」(27.5%〜38.8%)の意味を正確に答えられたのは3割弱から4割弱。中学・高校生では「単利」(36.5%〜45.7%)、「複利」(29.3%〜33.9%)、「インフレ」「デフレ」(34.1%〜49.0%)などの理解が低かった。「金融経済の知識の高い子どもは、お金に関する行動に計画性がうかがえた。また家の人との会話が多く、特に『社会のこと』についてよく話をする割合が高いことが分かった」(金融広報中央委員会)

 郵送による調査で、全国の小中学生6万8773人が回答した。調査期間は2010年12月から2011年3月まで。

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