2006年夏モデルで目立つのが、メモリカードに「microSD」を採用した端末だ。microSDとはどんなもので、miniSDとはどう違うのか、簡単にまとめてみた。
世界最小をうたうリムーバブルストレージカード「microSD」がSDAに承認された。SanDiskは13日に512MバイトのmicroSDカードを発表しており、2005年末までには1Gバイト版をリリースする予定。
「価格を下げることによって、メモリカードはより幅広い分野で大量に使われる。2009年頃には1Gバイト=10ドルを実現することも不可能ではないはずだ」。米SanDisk社長兼CEO エリ・ハラリ氏はメモリカードのコモディティ化を狙う。
ところで、ケータイ用メモリにGバイト単位もの容量は必要だろうか。
ドコモの新モデルを例にとると、1枚1.5Mバイトほどにもなる300万画素クラスの写真データ、ナップスターや着うたフル、SD-Audioの利用による音楽データ、セーブデータも含めて外部メモリも活用する仕様のメガiアプリなど、外部メモリを活用することで楽しみの幅をさらに広げられる。
1Gバイトの場合、上記最高画質の写真なら650枚以上、ナップスターで配信されるWMAデータ(192kbps/1曲5Mバイトと換算)なら200曲ほど(CDアルバム20枚分ほど)保存できる。
写真データだけなら十分だ。しかし、携帯1つで音楽もゲームも楽しみたいと考えるユーザーであれば、これでも足りないと思うだろう。
外部メモリは着脱が可能であり、複数枚所持して差し替えながら使えるメリットがある。しかし、microSDは大変小さく、紛失しやすい。当初は内蔵メモリと同じように“内蔵したまま”で使用するスタイルをアピールしていたことからも、小さい容量のものを頻繁に抜き差ししながら使うにはあまり適していないといえる。そもそもそれも、十分な容量のものを最初から用意しておけば“差しっぱなし”で済む。今回はこのようなスタイルを提案したい。
ところで、今、miniSD対応機種を所持しており、しばらくは新機種の購入予定がないユーザーや、旧機種を購入予定というユーザーも多いだろう。旧機種も魅力的な端末があり、携帯の新機種が登場することにより、それが大きく値下がりして販売される傾向もある。そのため割安感のある旧機種にするというのも、賢い携帯購入手段の1つなのである。
その場合も、メモリカードを新調するならmicroSDが適している。miniSD対応端末でも、miniSDカードアダプタによりmicroSDが使用できること(ただし何Gバイトのものまで使えるかは、miniSDで使えるそれに準じる)に加え、将来性や汎用性の高さ、価格差の障壁が低くなった現状などがその理由として挙げられる。
ドコモの2006年冬モデルは、発表された14機種中10機種がmicroSDを採用する。この製品発表会で2GバイトmicroSDカードの対応が正式に示されたことで、サンディスク製の2GバイトmicroSDカードは「FOMA 903iシリーズ対応」となっていることが判断できる。
例えばSDアソシエーション主要メーカーである松下電器産業グループのパナソニック モバイル製「P903i」の紹介サイトでは、
※2006年10月現在、松下製:64M バイトまで、東芝製:1Gバイトまで、サンディスク製:2Gバイトまでの動作確認を行っております。
とあり、2Gバイトモデルはサンディスクの製品で動作検証が行われている(ただし他社の一部機種では上限1Gバイトとなる端末もあるので注意したい)。
これらをまとめると以下のようになる。
──購入ポイントはつかめただろうか。携帯を買ったら“microSDカードも”、お忘れなく。
普段はSDカードだが、本体を中央から折り曲げるとUSBコネクタが表れ、USBメモリとしても使えるハイブリッドSDカード「Ultra II SD Plus USB」。
紛失しやすい着脱キャップ式ではなく180度折れ曲がる構造を採用したのが大きな特徴。撮った写真はメモリカードリーダーなしにそのままPCに接続し、転送できるので、コンパクトデジカメユーザーにお勧め。書き込み9Mバイト/秒、読み込み10Mバイト/秒を実現する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:サンディスク株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月19日