“大作”で勝つ──ドコモが狙うケータイゲーム市場(1/2 ページ)

» 2006年09月15日 23時14分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo 「メガiアプリは、ケータイゲームでここまでできるようになったのか、と驚いてもらえるほどになっている」NTTドコモ コンテンツ&カスタマ部 コンテンツ担当部長の山口善輝氏

 これが本当にケータイゲームなのか──そう驚いてもらえるだろう。

 NTTドコモは9月15日、903iシリーズの発表に先駆けて同シリーズのiアプリ仕様を公開。登壇したNTTドコモ コンテンツ&カスタマ部 コンテンツ担当部長の山口善輝氏はこう声高に宣言した。

 903iシリーズに搭載するiアプリ「メガiアプリ」は、従来機種の、本体プログラム領域100Kバイト/本体データ保存領域400Kバイト(一部機種のみ外部メモリにもデータ保存が可能)の制限から大きく拡張されたのが大きな特徴となる。プログラム領域と本体データ保存領域の容量を問わず、双方合計で最大1Mバイト使用可能に。さらに(miniSDなど)外部メモリへのデータ保存に全機種で対応し、事実上、データ保存領域も無限大に拡張できるようになった。


メガiアプリと従来のiアプリの比較
メモリ領域 本体メモリ/プログラム領域 本体メモリ/データ保存領域 外部メモリ/データ保存領域
メガiアプリ(903iシリーズ) 最大1Mバイト(プログラム/データ保存領域は可変) 全機種対応
90xiシリーズ 最大100Kバイト 最大400Kバイト 一部機種(「P902i」「902iSシリーズ」「DOLCE SL」「N902iX HIGH-SPEED」)のみ対応
505iシリーズ 最大30Kバイト 最大200Kバイト ─
504iシリーズ 最大30Kバイト 最大100Kバイト ─
503iシリーズ 最大10Kバイト 最大10Kバイト ─

 ドコモ90xシリーズは2006年8月末現在で累計2592万台、70xシリーズは同じく857万台を販売しており、その数は家庭用主要ゲーム機に匹敵、ニンテンドーDSなど単一端末としてのみで比較するとそれ以上となっている。iモードゲーム市場もゲームコンテンツ売上高で約31億円/ユニークユーザー数で約1175万人だった2005年6月期に対し、2006年6月時点で約36億円/1300万人に達し、市場規模も着実に拡大した。

photophoto iモードユーザーは、音楽への関心と同等以上にゲームへの関心が高い(画像=左)、iモードゲーム市場は2006年6月時点で約36億円/1300万人に達し、着実に拡大している。2005年12月の急激な増加は、902iシリーズ登場と重なる(画像=右)
photophoto ドコモのアプリ仕様は、本体プログラム領域(Jar)、データ保存領域(Scratchpad)ともに10Kバイトだった503iシリーズと比較し、504i、505i、FOMA 90xシリーズと、端末のスペック進化やコンテンツが充実してくる速度を見極めながら進化していった

 今回、バージョンアップを行う背景には、2500万台を超えた累計の端末販売台数や定額料金制度(パケ・ホーダイ)の普及、端末のCPU速度/ポリゴンエンジン速度/液晶の高精細さ/外部連携など(外部メモリへの保存)機能が向上してきた現状もあった。

 ドコモ山口氏は、「技術先行でいきなりハイスペック化するのではなく、端末の普及速度とコンテンツが充実してくる速度などを見極めながら、ステップバイステップでプラットフォームをバージョンアップしてきた。ケータイをゲーム端末とするなら、主要ゲーム機に匹敵する台数を出荷し、CPU速度なども向上した。今回、まさに“機が熟した”といえるだろう」と述べる。903iシリーズはアプリ容量の拡大だけでなく、900iシリーズとの2D描画性能比較で平均約5倍、901iシリーズとの3D描画性能比で平均約3倍の速度向上が見込まれる。

photophoto 903iシリーズの処理速度は、900iシリーズの2D描画性能比で平均約5倍、901iの3D描画性能比で平均約3倍に高速化した(画像=左)、目玉タイトルの1つ「機動戦士ガンダムSEED 鳴動の宇宙」では、1Mバイトの本体プログラム領域をフルに使い、外部データ保存領域に9Mバイトを要する。背景の半透明化によるリアルな表現、滑らかな動き、豊富にキャラクター・アイテム・ステージ数を盛り込むことができる容量などが特徴(画像=右)
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