すべてiPhoneで撮影された写真集「iPhonegrapher」
三井公一氏がiPhoneで撮りだめた、珠玉の写真を収録した写真集「iPhonegraper」が雷鳥社から刊行されている。iPhoneでこんな写真が撮れるんだ、と驚かされる1冊。
フォトグラファーの三井公一氏がiPhoneで撮りだめた、珠玉の写真を収録した写真集「iPhonegraper」が雷鳥社から刊行されている。価格は1575円。
三井氏は新聞社を経て独立したフリーランスのフォトグラファー。Web上でも精力的に作品を発表しており、同氏のTwitterアカウント @sasurau でも頻繁にiPhoneで撮影した写真を目にすることができる。そんな三井氏がiPhone 3G、iPhone 3GS、そしてiPhone 4で撮影した美しい写真“iPhonegraph”が手軽に楽しめるのが本書である。
ズームもなく、露出補正やホワイトバランス調整、シーンモードなども一切ないiPhoneのカメラ機能だが、「『フォーカスを合わせて撮る』−この潔さによって撮影に没頭できる」と三井氏は述べている。スペックだけを見ると、日本のケータイと比べて劣っているようにも見える(iPhone 4では必ずしもそうではない)iPhoneのカメラだが、iPhonegraperを手に取ると、こんなにも暖かく奥深い写真が撮れるのかと驚かされることだろう。
巻末にはiPhoneで写真を撮るためのコツやテクニックを簡単に解説したショートレクチャーも収録している。iPhoneで写真を撮る楽しさを感じられる1冊だ。
ちなみに8月15日まで、京橋のIsland Galleryにて写真展「iPhonegrapher 〜around the water〜」も開催されている。入場は無料で、14日と15日の14時〜15時と17時〜18時には、三井氏本人が来場予定だ。
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