アイ・オー、DTCP+対応NASにリアルタイムトランスコード機能を搭載した新製品――「ARROWS A 202F」にも対応
アイ・オー・データ機器は、DTCP+対応のNASのトランスコード機能搭載モデル「HVL-ATシリーズ」の開発を表明した。
アイ・オー・データ機器は5月7日、DTCP+対応のNASのトランスコード機能搭載モデル「HVL-ATシリーズ」の開発を表明した。6月に発売する予定だが、価格などの詳細は未定。近日中に改めて正式発表を行うとしている。また1月に発表した「HVL-Aシリーズ」にトランスコード機能を追加するスティック型のオプションアダプター「GV-TRC/USB」を同時期に提供する。
“DTCP+”は、2012年1月にDTLA(Digital Transmission Licensing Administrator:DTCPやDTCP-IPのライセンス団体)が策定した「DTCP-IP 1.4」の通称。従来のDTCP-IPが宅内ネットワークだけを想定しているのに対し、今回は外部からのリモートアクセス仕様とルールの定義を含めた拡張仕様となった。対応するサーバとクライアントソフトがあれば、PCやスマートフォン、タブレットなどを使い、外出先からインターネット経由で録画済み番組を視聴できる。
アイ・オーが2月に発売したHVL-Aシリーズは、録画テレビやレコーダーで録画した番組をDTCP-IPダビング(ネットワークダビング)しておくことでインターネット経由の配信が可能になるNASだ。4月には操作不要の「自動ダビング」に対応するファームウェアアップデート(β版)を提供したが、DRモードなどインターネット経由の伝送が困難な録画データはダビングしても外出先から楽しむことができなかった。
このため新製品のHVL-ATシリーズではリアルタイムトランスコード機能と搭載。ダビング/ムーブ操作を自動的に行えるうえ、DRモードなどの録画データを回線状況に合わせてリアルタイムに圧縮し、適切なビットレートに変換して配信するという。ユーザーは録画モードなどを気にする必要がなくなる。
なお、同日ソフトバンクモバイルが発表したDTCP+対応スマートフォン「ARROWS A 202F」には、デジオンが開発した「DLPAリモートアクセス ガイドライン」準拠のDTCP+クライアントソフト「DiXiM Player 4.0 for Android」がプリインストールされた。同社によると、「HVL-ATシリーズ」やオプションアダプター付きの「HVL-Aシリーズ」と組み合わせ、リモートアクセスを利用できるという。
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