「iPhoneを買うならドコモ」その理由は?――ドコモショップスタッフ応対コンテスト2013(2/2 ページ)
ドコモショップスタッフの接客スキルを競うコンテストが11月19日に開催された。関東・甲信越エリアの精鋭スタッフ13人が接客スキルを競った。
2013年グランプリはドコモショップ川越店の山口和馬さん
各スタッフがステージ後方から登場すると、会場は拍手と声援に包まれた。応援に来ていた各店舗のスタッフの熱気もすごく、法被を着たり、自家製のうちわやボンボンを持参したりと、それぞれ趣向が凝らされていた。
緊張気味だった精鋭スタッフたちも、相手のニーズをくんだ提案をしたり、笑顔を絶やさずに細やかな心配りを見せたりとその実力を存分に発揮していた。また、ユニークなセリフ回しで再来店を促すなど個性を生かした応対も見られた。
トップバッターの二子玉川店代表喜藤さや香さんが発表したのは、iPhone 5sに興味を持っており、auの端末と料金やサービスがどう違うのか知りたい客への応対。au向けだと通信と通話が同時にできないことや、音楽サービスもauの「うたパス」には検索機能が付いていないが、ドコモの「dミュージック」では検索ができることなど、ドコモの優位性を説明した。審査員からは「ネットワークの優位性についてもっと触れてほしかった」というコメントもあった。
また、バッテリーの減りや端末の再起動などの不具合に関する相談については、端末の破損や水ぬれを調査するほか、直近でインストールしたアプリの有無、普段使っているアプリの使用方法などについて尋ね、その原因を探っていった。再来店を促す場面では、事前予約をすることで来店時に待つことなく応対してもらえることを説明するスタッフもいた。キャリアショップは混雑しており、待ち時間が長いという印象があるが、そういったストレスを除く試みも行われているようだ。
グランプリを獲得したのは、ドコモショップ川越店の山口和馬さん。相手のニーズを引き出し、要望に応じた提案を的確に行った点が評価された。ドコモ販売部長の鳥塚滋人氏も、「単純に端末の違いを比較するのではなく、ネットワークや料金など、お客さまのニーズに応じた提案をしていく点を今年のコンテストでは重視した」と話す。準グランプリは池袋西口店の高橋愛美さん、審査員賞は青梅河辺店の藤野裕人さんが受賞した。山口さんは、2月に開催される全国大会に出場する。「関東甲信越代表として、全国大会も優勝できるよう頑張ります」と意気込みを語っていた。
スマートフォンが普及し、各キャリアがiPhoneの取り扱いを始めるなど、携帯電話をめぐる状況はユーザーにとってますます複雑なものになってきた。月額料金や端末価格、ネットワークや各種サービスだけでなく、店頭でのオプションサービスの加入などもユーザーにとっては分かりにくい部分だろう。スマートフォンを使う上でユーザーが感じる不安や迷いを払拭し、端末購入後のアフターサービスまで充実させていくことが各キャリアに求められている。
関連記事
- ドコモショップスタッフ応対コンテスト2008(テクノ部門):接客スキルをより高いレベルに――ドコモ、故障応対の接客コンテスト
携帯ショップの接客対応の中でも、より高いスキルが求められるのが端末の故障に対する対応だ。ドコモが故障対応に特化した接客コンテストを開催し、予選を勝ち抜いた13人が競い合った。 - 「解約率の低下で潮目は変わりつつある」――“新ドコモ宣言”を体現するドコモショップ
ドコモショップスタッフの接客スキルを競うコンテスト「ドコモショップスタッフ応対コンテスト2008」が11月11日に開催された。予選を勝ち抜いた13人の精鋭スタッフが参加し、用意された設定に基づいてロールプレイを行った。 - NTTドコモ熊谷営業本部長インタビュー:「“高いイメージ”払拭のチャンス」──新販売方式に込めるドコモの販売戦略
ドコモは11月26日、新機種「905iシリーズ」とともに、“バリューコース”と“ベーシックコース”の2種類から選ぶ新たな販売方式を開始した。この施策でユーザーの心理はどう変化するのか、同社にどのような意図があるのか。NTTドコモ営業本部長の熊谷文也氏に話を聞いた。 - 石野純也のMobile Eye(2月4日〜15日):音楽で差別化を図る「UULA」/「LINEマストバイ」とは?/MNP抑止のカギを握るドコモショップ
キャリアの発表が一段落したここ2週間は、コンテンツやサービスの発表が続いた。今回はソフトバンクとエイベックスの動画視聴サービス「UULA」とLINEのマーケティングに関する新しい取り組み、そしてドコモの「ショップスタッフ対応コンテスト」について取り上げる。 - ドコモショップスタッフ応対コンテスト 2007:ドコモショップは“ドコモの顔”、精鋭スタッフが示す「長くつきあえるドコモ」
ドコモはドコモショップ店員による店頭応対コンテストを実施。約1万人のスタッフの中から選ばれた精鋭13人が参加し、接客応対のスキルを競い合った。グランプリはドコモショップ秋葉原昭和通り店の嶋村容子さんが受賞した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.