これが! 幻の! iPhoneプロトタイプ! だったらどうする!
このところ、急に気温も上がってきて、桜もいきなり満開となって、おいちょっとまってくれこれでははなみできないじゃないか、と、手も汗ばむ陽気となったきょうこのごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
そう、私は(体型のせいもあって)手のひらが異常に汗ばんでしまうんですよ。そうなると、使えなくなるのがタッチパネル。静電容量タイプになると一気に感度が悪くなるばかりか、変に感度がよくなって、全然関係ない操作に反応して“不慮の事故”が発生することもしばしばです。
ああっ! もうっ! タッチパネルなんか嫌いだー! ついでに、テンキー入力も大っ嫌いだー!
こんな私にとって、史上最強の電話が「X02HT」です。いや、でした。ソフトバンクモバイルから2007年夏モデルで登場して、すでに修理受付も2013年1月末に終わってしまった退役モデルです。ストレートタイプのボディに2.4インチディスプレイ、解像度はわずか240×320ピクセルのタッチ操作非対応ディスプレイとQWRTYハードウェアキーボードを載せています。OSはなんとWindows Mobile 6.0 Standard。なつかしー。
ストレートボディにQWERTYキーボードを載せた携帯電話というと、BlackBerryが主流でした。というか、高機能携帯電話というと海外ではBlackBerryがほとんどだったのです。最初、親指タイピングはHP200LXのサイズが限界でしょ、と思い込んでいた私ですが、でかい米国人がぶっとい指でチマチマチマチマチマチマチマチマBlackBerryでタイピングしているのを見て、んん? あつらが使えるなら私も使えるんじゃないの? と考えるようになりました。
ただ、BlackBerryのラインアップはどれもキーボードが固い。そして、当時QWERTYキーボード搭載モデルを日本でも出していたNokiaもキーボードが固い。ところが、X02HTのキーボードは打ったことがはっきりと分かるほどに固くて、かつ、打ち続けても疲れないほどに柔らかい。まさに、べすとおぶすまーとふぉんきーぼーど。
そして、タッチ操作なんか使わせないぜ!といわんばかりのWindows Mobile 6.0 Standardのおかげで、操作のほとんどはカーソルキーだけで完結するのです。これがとっっっっっっっても楽。しかも、Windows由来だけに、何かと“ごにょごにょ”遊べて楽しいのですよ、これが。
いまや、新モデルは画一的な板となり、QWERTYキーボードは「要望があれば当然作りますが」(まずないでしょう)という状況で、(Androidで一部法人向けにはあるものの)ストレートタイプのQWERTYキーボード搭載モデルは、もうでないんですかねー。一番使いやすかったのになー。
そういえば、私が購入したのは、当時一番人気のなかった「ホワイト」モデルなんですが、この色合いが、なんとなく当時のMacbookによーく似ていたんですよ。そんなもんだから、つい出来心でこんなホーム画面と組み合わせてみたのです。
これで、「実はこれ、ソフトバンクモバイルとAppleが共同で試作したiPhoneのプロトタイプなんだよおー」と見せると、10人中6人と意外な高確率で「ええええ! すごーい」とだまされてくれます。よーくみると、画面左下隅にWindowsのロゴがあるのですが、いかんせん、最近の若い人はWindows Mobileは当然として、Windows Phoneの実物も見たことがありません。
ということで、2014年も、隣席の2年目女子を軽くだました4月1日でありました。
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