「来るべき時が、来た」――WiMAX 2+で通信速度制限始まる:ルータープリンスの「5分で知る最近のモバイル通信&ルータ事情」(2/2 ページ)
UQコミュニケーションズは、WiMAX 2+向けに「直近3日間3Gバイト」の速度制限を開始した。通信速度制限の対象となった場合、通信速度が1Mbps前後に低速化する。
KDDIが韓国向けのモバイルWi-Fiルーターをレンタル 料金は1日700円
KDDIは5月29日より、auの携帯電話契約者向けに、韓国で使えるモバイルWi-Fiルータ−のレンタルサービスを開始した。成田、羽田、中部、関西の主要空港では即日でレンタルを申し込めるほか、事前申し込みをしておけばauショップでの受け取りや自宅への配送にも対応する。
レンタル料金は1日あたり700円(税抜)。KDDIの提供する「海外ダブル定額」の定額料金である1日あたり最大2980円と比べて約4分の1と安価に設定されており、韓国へ渡航するKDDIユーザーとしては現地での通信手段として有力な選択肢となるだろう。なお、申込手数料として別途500円がかかるが、auのWebサイトからなら無料になる。
国内向けに発売されるスマートフォンやタブレットは、5月1日以降に発売される機種よりSIMロック解除に対応することが義務付けられており、KDDIも新発売となる機種からSIMロックの解除に対応している。ただし、SIMロック解除が可能になるのは購入から180日経過後である上、実際に渡航先で実際にサービスが利用できるかどうかは、対応する通信方式や周波数帯によって異なる。そのため、現地で確実に使えるモバイルWi-Fiルーターをレンタルできるのは心強い。
韓国向けのモバイルWi-Fiルーターレンタルは、国内でも多くの事業者がサービスを提供している。韓国の空港でもレンタルできるが、旅先で余計な手続きを避けたいなら、国内でレンタルして返却するサービスが安心だ。
モバイルWi-Fiルーター「MR04LN」はCA対応で夏頃発売か?
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が、2015年夏モデル機種を相次いで発表した。モバイルWi-Fiルーターの新機種はソフトバンクがY!mobileの新商品として発表した「Battery Wi-Fi」(ZMI製)のみにとどまった。
そんななか、NECプラットフォームズ(旧NECアクセステクニカ)から発売されているモバイルWi-Fiルーター「Aterm MR03LN」(以下、MR03LN)の後継機と思われる「MR04LN」という型番が、総務省が公開する各種認証情報にて確認できている。
MR04LNの発売日および製品仕様に関する公式情報は発表されていないが、先日開催されたWIRELESS JAPAN 2015では、LTE-Advanced対応のモバイルWi-FiルーターとしていくつかのMVNOのブースで参考展示されていた。会場でスタッフに話を聞いたところ、MR04LNの詳細な発売時期は不明としながらも、夏頃に向けて発売の準備を行っているとのことだ。
ドコモからはすでに「Wi-Fi STATION HW-02G」、および「Wi-Fi STATION L-01G」などのLTE-Advanced対応機種が発売されていることや、MR04LNの発売タイミングなどを考慮すると、MR04LNがキャリアアグリゲーションに対応する可能性が非常に高い。
MR03LNは、ドコモのMVNOで使えるモバイルWi-Fiルーターとして長く人気製品となっているだけに、後継となるMR04LNの登場が今から楽しみだ。
関連記事
- ルータープリンスの「5分で知る最近のモバイル通信&ルータ事情」バックナンバー
- “220Mbps”級WiMAX 2+対応ルーター「W01」と「WX01」はどちらを選ぶ?(第2回)
下り最大220Mbps対応のWiMAX 2+ルーター2製品が相次いで発売。今回は無線LANとクレードルに関連した機能比較、そして、バッテリー駆動時間を検証する。 - UQ WiMAXの累計契約数が1000万を突破
UQ WiMAXの累計契約数が、4月30日で1000万を突破した。2014年9月には500万契約を達成している。 - “220Mbps”級WiMAX 2+対応ルーター「W01」と「WX01」はどちらを選ぶ?(第1回)
下り最大220Mbps対応のWiMAX 2+ルーター2製品が相次いで発売。その高速化では異なる方式を採用する。その使い勝手と転送速度に違いがあるのか検証する。 - 電測バスが走る! 下り200Mbps超のCA対応WiMAX 2+を実況解説
2月12日から栃木県真岡市で始まったWiMAX 2+のCA対応。下り最大220Mbpsにどこまで迫れるのか。現地で“すごい数値”を目撃した。 - “ヤ倍速”と“ギガ放題”で「ギガヤバ革命」到来――WiMAX 2+が下り最大220Mbpsに
UQがWiMAX 2+にCAと4×4 MIMOを導入し、通信速度を下り最大220Mbpsに高速化する。対応のルーター2機種を発売するほか、通信量に上限を設けない新料金「ギガ放題」も開始する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.