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動画撮影スタイルが特徴的 AV連携機能が充実した「FOMA P900iV」(懐かしのケータイ)
ヒンジ近くの側面にカメラを備え、独特の撮影スタイルが特徴のP900iV。動画撮影機能が強化されているほか、テレビへの動画出力機能を備えるなど、AV機器との連携機能が多数盛り込まれたケータイでした。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製ケータイ「FOMA P900iV」です。
P900iVは、「FOMA P900i」の派生モデル。型番の「V」は「Visual」、「Video」の頭文字で、AV機能が強化された製品です。
アウトカメラは背面ではなく、ボディー側面のヒンジ近くにありました。回転2軸ヒンジを生かして液晶を回転させ、ビデオカメラのように動画を撮影する「ムービースタイル」と呼ばれる独特の撮影スタイルが特徴です。
スタイル的には先代の「P2102V」と同じでしたが、シャッターボタンとズームキーが別になり、レンズカバーがなくなりました。また「ムービースタイル」(画面を90度回転した状態)にするとカメラが自動起動するなど、機能強化が図られました。
この他、HDDレコーダーの「DIGA」などで録画した動画を再生できたり、miniSDカードに保存した動画をテレビに出力して再生できるなど、AV機器との連携機能も充実していました。
(機材協力:携帯市場)
「FOMA P900iV」の主な仕様
- 発売日:2004年6月19日
- キャリア:NTTドコモ
- メーカー:パナソニック モバイルコミュニケーションズ
- サイズ:約50(幅)×102(高さ)×27(奥行き)mm
- 重量:約138g
- メインディスプレイ:2.4型(240×320ピクセル)TFT液晶 26万色
- サブディスプレイ:1.0型(96×64ピクセル)STN液晶 4096色
- アウトカメラ:有効約195万画素CCD
- インカメラ:有効約10万画素CMOS
- ボディーカラー:シャンパンゴールド/クラウドブラック/ブロンズオレンジ
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