SIMフリー専用モデル「AQUOS sense plus」が6月22日から順次発売 価格は4万円台
SIMロックフリー端末市場に特化したAQUOSスマートフォンの新モデルが登場する。DCIに準拠した色再現性を持つIGZO液晶を搭載したミドルレンジモデルだ。
シャープは、SIMロックフリーAndroidスマートフォン「AQUOS sense plus SH-M07」を6月22日から順次発売することを発表した。家電量販店やMVNOを通して販売される。6月14日現在、ビックカメラとヨドバシカメラのWeb通販サイトでは4万8470円(税込)で予約を受け付けている。
SH-M07は、AQUOSスマートフォンとしては初めてSIMロックフリー市場に特化して開発されたモデル。プロセッサにQualcommの「Snapdragon 630」(CPU部は2.2GHz 4コア+1.8GHz 4コア)を採用するミドルハイレンジだ。
- →シャープからSIMフリー専用スマホ「AQUOS sense plus」登場 18:9ディスプレイ搭載
- →“欲を言えばあとちょっと”を加えた「AQUOS sense plus」 シャープ流SIMフリー市場での戦い方
メインメモリは3GB、内蔵ストレージは32GB。外部ストレージは最大400GBのmicroSDXCに対応する。ディスプレイはフルHD+(1080×2160ピクセル、アスペクト比18:9)の5.5型IGZO液晶を搭載する。表示はDCI(Digital Cinema Initiatives)に準拠した色再現性を持つ。バッテリー容量は3100mAhで、ユーザーによる交換には対応しない。急速充電はQualcomm独自の「Quick Charge 3.0」に加え、「USB Power Delivery(USB PD)」にも対応する。
アウトカメラには1640万画素、インカメラには800万画素の裏面照射式CMOSセンサーを搭載する。本体正面には画面ロック解除などに利用できる指紋センサーを備える。
OSはAndroid 8.0をプリインストールするが、発売日から2年間のうちに最大2回のOSバージョンアップに対応するという。シャープ独自のAIエージェント「エモパー」は最新のバージョン8.0をプリインストールし、卓上ホルダ「ロボクル」の利用も可能だ。
モバイル通信の対応規格と周波数帯(Band)は以下の通り。なお、LTE利用時の最大通信速度は下りが350Mbps、上りが75Mbps(共に理論値、キャリアに依存)となる。
- FD-LTE:Band 1/2/3/4/5/8/19/26/28
- TD-LTE:Band 41
- W-CDMA:Band 1/2/4/5/6/8/19
- GSM:850/900/1800/1900MHz帯
緊急警報の受信は「国民保護情報(Jアラート)にも対応」としているため、緊急地震速報や(大)津波警報に加えて災害避難情報も受信できる仕様となっていると思われる(参考記事)。
無線LAN(Wi-Fi)はIEEE 802.11ac/a/b/g/n(2.4GHz帯・5GHz帯)に対応。Bluetooth 5.0も搭載している。イヤフォンマイク出力はハイレゾ対応となっている。おサイフケータイも対応しているが、テレビチューナーは搭載していない。
機種名 | AQUOS sense plus SH-M07 |
---|---|
メーカー | シャープ |
OS | Android 8.0 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 630/2.2GHz 4コア+1.8GHz 4コア |
メインメモリ | 3GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大400GB) |
ディスプレイ | 5.5型 IGZO液晶 |
解像度 | 1080×2160ピクセル |
バッテリー容量 | 3100mAh(ユーザー交換不可) |
連続待受時間(静止) | LTE:約670時間/W-CDMA:約780時間/GSM:約685時間 |
連続通話時間(静止) | VoLTE:約1850分/W-CDMA:約1690分/GSM:約920分 |
アウトカメラ | 有効約1640万画素裏面照射式CMOS |
インカメラ | 有効約800万画素裏面照射式CMOS |
ボディーカラー | ホワイト、ベージュ、ブラック |
ボディーサイズ | 約71(幅)×151(高さ)×8.9(奥行き)mm |
重量 | 約157g |
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