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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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YIG Yahoo! Internet Guide 2000年11月号より
#009 - ADSL Part.2 High Speed Access

12月より本格サービス
エリアも大きく拡大へ

 9月7日、NTT地域会社は試験サービスとして提供中のADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)サービスを、来る12月に本格サービスに移行させることを発表した。これにより、日本にも遅ればせながらアクセス回線のブロードバンド(広帯域=高速接続)時代がやってくることになる。

 ADSLは「xDSL」と総称される技術の一つで、通常の、電話回線*1を利用してインターネットの高速接続を行うもの。非対称の名のとおり、下り方向(ダウンロード)と上り方向(アップロード、メール送信など)の通信速度が異なるのが大きな特徴だ。ちなみに、DSL事業者イー・アクセスの場合、下り512Kbps、上り256Kbpsとなっている。このように上りと下りで速度が異なるのは、一般ユーザーのインターネット利用形態に合わせたもの。ホームページなどのコンテンツを楽しむ場合、下り方向に流れるデータ容量の方が多いためだ。

 また、ADSLのデータ通信に利用する信号の周波数と、ISDN*2の信号が干渉*3してしまうため、ISDN回線のユーザーはADSLサービスを受けることができないという欠点もある。ちなみに「xDSL」には、ほかにSDSLやVDSLといった技術があり、SDSL(Symmetric DSL:対称型DSL)は、その名のとおり上り/下りの通信速度が同じに設定されている。これは、企業などがサーバーを設置して情報発信を行う場合に適した技術といえるだろう。

 東京めたりっく通信では、企業向けに上り/下り768Kbps接続のサービスを行っている。ただし、一部報道によるとNTTは来年にもISDNサービスとSDSLを組み合わせた新サービスを一般ユーザー向けに開始する予定だという(NTTからの正式発表はなし)。これまでISDNのユーザーがADSLサービスを受けるには、一度、アナログ回線に戻す必要があったが、NTTがこのサービスを実施すれば、面倒な手順を踏まなくてもSDSLによる高速なインターネット接続を実現することができる。

ADSL・ユーザーインタビュー

大学で使っていた専用線並みに快適

 東京の港区にお住まいの西崎さんは、大学生のときにインターネットを初体験した。大学では高速な常時接続環境で、インターネットとはこういうものだと思っていたという。その後、自宅でアナログモデムによる接続を始めたのだが、電話回線のあまりのノロさに愕然とした。

 少しでも速くと「短期間に5つもプロバイダを乗り換えた」というが、しょせん電話回線では満足はできなかった。そんなとき、イー・アクセスが高速接続のサービスを始めるというので、幸いサービス地域内に住んでいたため真っ先に申し込んだ。結果は大満足で、朝起きたらまずパソコンの電源を入れて新聞代わりにネットの動画ストリーミングのニュースを見るという。試しにファイルのダウンロードを試みると、試験期間中ということもあり、きっちりと1.5Mbpsの速度が出ている。いまは、速くて快適なADSL接続に120%満足しているという。

音声通話とデータ通信を分離するスプリッタ。電話とパソコンが離れている家では宅内配線に苦労しそうだ

イー・アクセスで使用している住友電工製のADSLモデム。対応方式はG.liteのAnnex.Cとなる
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