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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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Yahoo! Internet Guide 2002年2月号 2002年1月30日(水)
高速インターネット入門

料金タイプによって
通信方式も機器も異なる

 Bフレッツは、選択するサービスメニューにより、ユーザー宅に設置される通信機器が異なる。まず、最大100Mbpsを実現するベーシックタイプ、ビジネスタイプの場合、メディアコンバータと呼ばれる光・電気信号相互変換装置を利用する。今回採用された装置はWDM*6の一種を使った方式で、光の波長をずらして通信することで、1心(1本)で上りと下りの通信を行うタイプ。ちなみに、有線ブロードネットワークスが採用しているのは2心方式で、上り下り1心ずつ利用する。

 ファミリータイプの場合、NTTの独自システムであるシェアドアクセスという方式のネットワークを利用する。1心の光ファイバーを複数の利用者で共有する方式なので、ユーザー増加時や混雑時のスループット低下が心配される。宅内にはONUと呼ばれる機器が設置される。

 マンションタイプの場合、一般的に建物までは、100Mbpsの光ファイバーが引き込まれるが、そこから先の各戸へは、HomePNAという通信方式を利用する。これは、既設の電話回線を利用して10Mbpsのネットワークを構築する規格だ。既設回線を利用できるため導入時の手間がかからない。逆にネット対応マンションなどですでにLAN配線がある場合は、最大100Mbpsで利用できる。

パソコンの複数台接続には
ルーターが別途必要

 ADSLモデムではルーター型を使えば簡単に複数のパソコンを接続できるが、Bフレッツの場合、ONUもメディアコンバータも、複数のパソコンを接続する場合、別途ルーターを購入する必要がある。Bフレッツのような高速回線ではルーターを選ぶ際に、ルーター内部の処理速度が非常に重要になる。WAN側ポート*7が高スループットのものを選ぼう。でないと、ルーターがボトルネックになってせっかくのFTTHの意味がない。ただし、Bフレッツの「最大100Mbps」はあくまでも理論値であり、実際の利用では、条件がよくて15M〜30Mbps程度だろうと考えられる。ちなみに、Bフレッツの場合、ほかのフレッツ系サービスと同様、別途対応プロバイダと契約する必要がある。より快適なプロバイダを選択しよう。

ADSLの急激な普及で
薄れる存在感と期待感

 ISDNしか選択肢のなかった数年前は、高速回線といえば光ファイバーだけだった。しかしADSLがこれだけ安価に提供されている現状では、何がなんでも光ファイバーで、という空気は薄れている。

 単純な通信速度では光ファイバーの方が勝ってはいるが、xDSL技術自体は最大8Mbpsで打ち止めではなく、今後も技術や通信機器の進歩でさらに高速化されると予想される。そうなれば、xDSLは光ファイバーまでの“つなぎ”だと安閑としていられない。もちろん、そのさらに先の未来を見た場合、FTTHが高速ラストワンマイルの有力な手段であることには異存はない。ただ、光ファイバーはその敷設に多大なコストを必要とする。

 NTT地域会社は、平成13年度の中間決算で多額の赤字*8を計上し経営の合理化が命題となっている。光ファイバー敷設に関してもシビアな需要見合いでのエリア決定が下されることになるだろう。世界的なIT不況の大波を受けて通信事業全体が冷え込んでいることを考えると、このまま「未来は光ファイバーだらけ」という図式は考えられなくなった。光ファイバーは、来るところには来るが、来ないところには全く来ないのだ。

画面 NTT東日本/西日本のホームページでは、Bフレッツのエリア拡大や対応プロバイダについての詳細な情報を入手できる
NTT東日本
www.ntt-east.co.jp/flets
NTT西日本
www.ntt-west.co.jp/flets

Bフレッツの料金
サービス
メニュー
最大通信
速度
月額料金 終端装置または機器使用料 屋内配線使用料 合計金額(プロバイダ料金が別途必要) 初期工事料金
マンション
タイプ
100Mbps 3000〜3500円※1 1200円※2 ---- 3000〜4700円 1万1900円※3
ファミリー
タイプ
10Mbps 5000円 900円 200円 6100円 2万7100円
ベーシック
タイプ
100Mbps 9000円 900円 200円 1万1100円 2万7100円
ビジネス
タイプ
100Mbps 4万円 900円 200円 4万1100円 2万7100円
連絡先 NTT東日本 NTT西日本
※1 8ユーザー以上の申し込みで3500円、16ユーザー以上で3000円 ※2 PNAレンタル料(LAN配線済みのマンションでは不要) ※3 PNA利用の場合、さらに8100円の初期工事費が必要

プロバイダのBフレッツ対応コース料金例
プロバイダ名 マンション
タイプ
※1
ファミリー
タイプ
ベーシック
タイプ
ビジネス
タイプ
プロバイダ料金 NTT合算 プロバイダ料金 NTT合算 プロバイダ料金 NTT合算 プロバイダ料金 NTT合算
@nifty 3800円 8500円 3800円 9900円 7800円 1万8900円 ----
ASAHIネット 1400円 6100円 1800円 7900円 3900円 1万5000円 準備中
SANNET 800円 5500円 800円 6900円 4万8000円※2 5万9100円※2 12万8000円※2 16万9100円※2
ぷらら 1200円 5900円 1500円 7600円 4000円 1万5100円 3万6000円※2 7万7100円※2
※1 HomePNAを使用した8〜15ユーザーでの契約の場合 ※2 法人向けコースのみ
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