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Yahoo! Internet Guide 2003年2月号 2003年2月14日(金)
高速インターネット入門

し烈な競争が始まった
西日本エリアのFTTH

「ADSLって段階的に接続速度が上がるから、そのたびに変更の手間やモデムの交換作業が発生して面倒。だったら初めから光ファイバーにしておけば、あとは何も考えなくていいよね」――先日、ISDNから光ファイバーに乗り換えたある友人の意見だ。確かに光ファイバーこそは、現在考え得る究極のラストワンマイル*1。FTTHさえ導入してしまえば、この先5年や10年は接続回線に関して悩む必要がないかもしれないだろう。

 実際に2002年に入ってFTTHユーザーが急増している。総務省の統計によると、10月末で14万加入弱。毎月約2万ずつ伸びている。このようなFTTHユーザー増加の背景には、提供エリアの急速な拡大がある。Bフレッツを提供するNTTが地方都市でも提供を始めたことが大きな要因だが、対抗馬である電力系のFTTH事業者もこぞってサービスを拡大している。

 とくに、西日本エリアでは、関西、中国、九州の各電力系FTTHがNTTよりも安価な料金を打ち出してユーザー獲得にしのぎを削っている。そんな西日本エリアにまた新たな電力系プレーヤーが参入した。

名古屋市のみでサービス予定
周辺に拡大の可能性も

 中部地域の大都市、名古屋を主要なサービスエリアとする中部電力(中電)が、一般ユーザー向けのFTTH事業を開始した。サービス名称は「コミュファ」。プロバイダ料金込みで月額5800円(エコノミーコースの場合。回線終端装置利用料込み)という安さがウリだ。接続速度は他社と同様に100Mbpsで、九州電力の月額5500円に次ぐ安さだ。

 提供エリアは、名古屋市全域としている。ただし、中心部の電線地中化エリア*2では、引き込み工事などの問題で、2003年上期以降にずれ込む見込み。ほかの地域へのエリア拡大に関して、中部電力ひかりネット・カンパニー計画・管理グループ部長 増田義則氏は「いまのところ予定はない」とキッパリ言い切る。電力会社としてこれまで整備してきたインフラの資産を考えるとちょっと残念な気もするが、「事業採算性を考慮した結果であり、電力事業と違いユニバーサルサービス*3ではない」(同氏)と説明する。ただし、ユーザーの獲得状況を見ながら「水が“しみ出す”ように、徐々にエリアを広げる可能性もある」(同氏)と含みを持たせた。

電力会社により異なる
FTTH参入形態

 電力系FTTHの場合、事業者の考え方により参入の際の事業形態が異なる。関西電力や中国電力では系列の通信事業者が実際のサービスを提供しているのに対し、東京電力や今回紹介する中電では、本体自らFTTH専門の社内カンパニーを創設しての参入となる。

 これに関して増田氏は「だれでも知っている中部電力のブランドを最大限生かしたかった」と明かす。ただし、東電がホールセール方式*4でプロバイダに回線を卸すのに対し、中電では自社でプロバイダサービスも提供している。「ホールセールにすると、安価な料金が設定できない」(同氏)という理由から。だが、「現在、プロバイダと接続交渉を行っている」(同氏)と明かしてくれたので、近いうちにいずれかのプロバイダから中電のFTTHを使ったサービスが登場するかもしれない。

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