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SIA、半導体販売予測を上方修正

» 2006年06月08日 10時10分 公開
[ITmedia]

 米半導体工業会(SIA)は6月7日、2006年の半導体売り上げ予測を上方修正した。

 昨年11月時の予測では前年比7.9%増の2450億ドルだったが、最新予測では9.8%増の2496億ドルとなる。特に携帯電話などの主要エンドマーケットで予測を超える成長が見られるからだという。

 また2006〜2009年にかけての予測も上方修正された。最新予測では2007年の売り上げ成長率は11%、2008年は12%、2009年は4%となる。この予測通りなら、2009年の半導体売り上げは3230億ドルになる見込みだ。

 「エネルギー価格の高騰にもかかわらず、消費者の各種電子製品への需要が半導体業界の成長を引き続き促している」とSIAのジョージ・スカリス会長は述べている。「最も急速に成長しているエンドマーケットは携帯電話、特に第三世代(3G)携帯電話だ」

 同氏は、2006年には全世界で約10億台の携帯電話が販売されると見込んでいる。携帯電話は今やパーソナルコンピュータに次いで2番目に半導体消費が多いセグメントだという。

 分野別では、デジカメ用イメージセンサーなどオプトエレクトロニクス製品(2006年の成長率予測11%)、通信デバイスに採用されるデジタル信号プロセッサ(同18.9%)、フラッシュメモリ(同20%)で高成長が見込まれている。

 地域別ではアジア太平洋地域が最も急速に成長し続けると見込まれ、2009年には世界市場の49%を占めると予測されている。

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