なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」

 イベント団体「絶品グルメ屋台の会」は9月11日、神田明神納涼祭りに合わせて企画していた「VTuberコラボ日本酒」の販売を取りやめ、企画を中止すると発表した。同企画を巡っては、製造元として告知されていた諸橋酒造(新潟県長岡市)が、コラボを「一切許諾したことはない」と声明を出したことで、物議を醸していた。同会は「結果として諸橋酒造の了解には至っていなかった」と説明し、謝罪した。

絶品グルメ屋台の会による「VTuberコラボ日本酒」のポスター(出典:同会の公式サイト)

 絶品グルメ屋台の会は8月5日、諸橋酒造の清酒に18組・計20人のVTuberの限定ラベルを組み合わせた商品を販売すると発表し、翌6日に受注を開始した。しかし諸橋酒造は18日、コラボ商品の販売や提供を否定。9月3日にも、商品を「一切許諾したことはない」と再表明した。祭りの運営側も6日、同企画は絶品グルメ屋台の会によるもので、商品の製造・販売や酒造会社との契約には関与していないと声明を出していた。

 同会の説明によると、コラボ酒に使う日本酒を選ぶため、地元のコーディネーターを通じて新潟県内の酒販店に相談したという。その店は諸橋酒造の特約店で、コラボ酒に同酒造の清酒を使うことを提案。諸橋酒造との取引は特約店を通じて行うとして、同店が企画や流通の窓口を担うことになったという。

 その後、同会は特約店と商品化に向けた説明や確認、調整を重ね、「商品化に向けた準備が進んでいるとの認識」だったという。しかし実際には諸橋酒造の了解を得られていなかったことが判明したため、販売の取りやめと企画の中止を決めたとしている。

 同会は諸橋酒造から代理人弁護士を通じて説明を求められ、8月27日付の回答書で事実関係を説明するとともに、解決に向けた協議を申し入れた。そのため、これまで詳細の公表を控えていたという。

 なお、商品は製造・出荷には至っておらず、代金の支払いや商品の引き渡しも発生していない。残っている注文は取り消し、注文者に順次連絡するとしている。

 参加予定だったVTuberについては、同会側から企画への参加を依頼したとして「一切の責任はありません」と説明。ECサイトで販売主体となっていた清宮商事(さいたま市)も、商品の選定や新潟側との確認・調整には関与していないとした。また、神田明神や神田明神納涼祭りについても、商品の製造・販売や酒造会社との契約・許諾には関与していないという。

(出典:公式からの発表)
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