醸造元に無許可でコラボ? 神田明神納涼祭りで販売された「VTuber日本酒」が物議 企画者は「事実関係確認中」
8月6~9日に開催された神田明神納涼祭りに合わせ、イベント団体が企画した「VTuberコラボ日本酒」を巡り、製造元として告知された酒造会社が「一切許諾していない」と声明を出したことが、Xで物議を醸している。祭りの実行委員会は9月6日、該当商品は「絶品グルメ屋台の会」が企画したものとして関与を否定。同会も同日、「関係各所への確認及び対応を進めている」とした上で、新規受注は8月22日付で停止しているとアナウンスした。
絶品グルメ屋台の会は、グルメイベントなどを手掛ける団体。商品に使用した日本酒の販売は、清宮商事(さいたま市)が運営する「ライスショップきよみや」が担った。同会は8月5日、諸橋酒造(新潟県長岡市)が製造する清酒に、18組・計20人のVTuberの限定ラベルを組み合わせた商品を販売すると発表し、翌6日に受注を始めた。
しかし、諸橋酒造は8月18日、自社と関係のない会社が自社製造をうたう商品を販売しているとして注意喚起。コラボ商品の販売や提供は行っていないと説明した。絶品グルメ屋台の会も同月28日、「一部確認を要する事項が生じた」として関係各所への確認と事実関係の整理を進めているとし、新規受注を一時停止した。
諸橋酒造は9月3日にも、企画した団体・小売店とは取引がなく、商品を「一切許諾したことはない」と改めて表明。今後も許諾や商品供給の意向はなく、弁護士に依頼して対応しているとした。5日には一連の声明を紹介する投稿がXで拡散し、企画側の告知との食い違いが注目を集めた。
神田明神納涼祭りは6日の声明で、「VTuberコラボ日本酒」は出展団体である絶品グルメ屋台の会の独自企画と説明。祭りが認めたのは境内での告知と名称・ロゴの使用のみで、商品の企画・製造・販売や酒造会社との契約・許諾には関与しておらず、神田明神や同祭りの公式商品でもないとした。
実行委員会によると、同会は7月7日に企画概要を共有し、名称・ロゴの使用を相談した。同月13日にはプレスリリース案も共有したが、実行委員会が確認したのは出店企画としての告知内容と、名称・ロゴの使用に関する部分だけだったという。8月6~9日の会期中、商品の告知は同会の出店スペース内だけで行い、祭り全体の広告などでは紹介しなかったとしている。
その後、実行委員会は8月18日に同会から予約受付を中断するとの連絡を受けたが、理由や詳細は知らされていなかったという。9月6日にSNSで問題が広がっていることを把握し、酒造会社との契約や許諾を巡る指摘を認識。確認できた事実を整理し、同日中に関与範囲を公表した。名称・ロゴの使用が神田明神側も企画に関与したとの誤解を招いたと謝罪し、運用ルールや出店者との情報共有を見直すと説明している。
絶品グルメ屋台の会は、新規受注を8月22日付で停止し、商品は発送していないと説明。神田明神側や参加VTuber、酒造会社、小売店への直接の問い合わせは控え、注文を含む問い合わせは同会に寄せるよう求めた。事実関係の確認が済み次第、改めて告知するという。販売サイトも、注文済みの商品への対応は購入者に別途案内するとしている。
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