「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ

 不正アクセスを受けたFX自動売買用VPS「お名前.com デスクトップクラウド」ユーザーから、自分のアカウントで勝手に取引され、数十万~数百万円の損失が出た、といった報告がXに相次いでいる。

「お名前.com デスクトップクラウド」トップページより
GMOインターネットの第2報より

 サービスを提供するGMOインターネットは10月22日、サーバ内に保存されていた取引口座のログイン情報などが第三者に取得され、不正に利用された可能性があると発表した。ユーザーに対し、口座のパスワードを至急変更し、ログオフ(セッションの切断)するよう求めている。サービスは全プランで停止中だ。

お名前.com デスクトップクラウドで何ができる?

 FX(外国為替証拠金取引)は、円と米ドルなど2つの国の通貨の値動きを予測して売買する取引。預けたお金(証拠金)以上の金額が取引できるため、手持ちの資金を上回る利益が出ることもあれば、それ以上の損失が出るおそれもある。

 お名前.com デスクトップクラウドは、データセンター内の仮想Windowsデスクトップ環境を、インターネット経由で操作できるVPS(仮想専用サーバ)。FXの自動売買ソフト(「MetaTrader 4」「MetaTrader 5」など)を設置し、自宅のPCを使わずに24時間動かし続けられる。月額2640円から利用でき、契約実績は累計20万以上という。

取引口座のログイン情報などを含む情報が漏えいし、悪用された可能性

 不正アクセスをめぐっては19日、同社が利用者から問い合わせを受け調査を開始。20日、一部の利用者のサーバ環境で第三者による不正なプログラムの設置を確認し、新規申し込みとコントロールパネルを停止した。

 21日の第1報で、「不正アクセスによりサーバ内に保管されている情報が閲覧された可能性がある」とし、同日午前4時から全プランのサーバを順次停止。影響の可能性があるサーバは2万6739件という。

 同日時点では、「閲覧された情報が悪用された事実は確認されていない」としていたが、22日の第2報で、取引口座のログイン情報などを含む情報が漏えいし、悪用された可能性に言及。クレジットカード情報を含む決済情報は同サービスのサーバ上で保持していないという。

「55万円無くなった」「600万失った」……被害報告相次ぐ

 22日の第2報では、利用者から「取引口座で不正な操作が行われた」との報告を受けたため、関係する事業者に状況を共有し、利用者への案内などで協力を求めた。

 Xには、「不正に取引されて55万円無くなった」「勝手に取引されて600万失った」「私も230万円いかれてます」など、被害を報告する投稿が相次いでいる。

 損失は、不正アクセス犯が利用者の口座で勝手に売買したことで発生した可能性がある。犯行声明とみられるメールが届いたと報告する利用者もおり、GMO側に金銭を求めていることをほのめかす内容が書かれていたという。

 GMOは現時点で、被害の詳細を明らかにしていない。

利用者はパスワード変更を

 同社は利用者に対し、取引ツールと取引口座のパスワードなどの認証情報を至急変更するよう求めている。変更は同サービスのサーバ以外の端末から行い、ログオフ(セッションの切断)するよう呼び掛けた。

 取引口座の取引履歴と残高も確認し、身に覚えのない取引があれば取引先の事業者に連絡するよう求めている他、取引先の事業者が二段階認証などを提供している場合は設定するよう呼び掛けている。

 同社は22日に警察に相談した他、セキュリティ専門会社と侵入経路・影響範囲を調査し、関係事業者と連携して被害確認・拡大防止に取り組んでいるという。サービスの再開時期は未定。

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