GarageBandオンザラン
iPhoneのGarageBandでケロってみた(1/2 ページ)
君は覚えているかしら。ITmediaにはGarageBandの連載があったことを。半年ぶりの「GarageBandオンザラン」。今回が連載3回目なのだ。
今回のテーマは「ケロってみよう」。
Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどでおなじみのケロケロしたボーカルが、iPhoneやiPadに無料で付属する音楽制作アプリ「GarageBand」で可能になったので、まずはそこを重点的に紹介しておこう。
GarageBandはiPhone、iPad購入者が無料でダウンロードできる音楽制作ソフト。Mac版からスタートしたソフトだが、今やiOS版の方が主力と言っていいだろう。バージョン2.2(最新版は2.2.1)からは、ボーカルを含む外部の音を録音するオーディオレコーダーが大幅に強化されていて、その1つに、ケロケロボイスがある。
ケロケロボイスとAuto-Tune
日本におけるケロケロボイス代表例の1つに、SEKAI NO OWARIのボーカルであるFukaseさんのボーカル処理が挙げられる。素直で柔らかい、本人のオリジナル歌唱に、Antares Audio TechnologiesのAuto-Tuneというエフェクトプラグイン(もしくは別の同機能ソフト)を組み合わせた歌声が特徴で、FukaseさんのボーカルをVOCALOID化したVOCALOID Fukaseでも同様のエフェクトを実現している。
VOCALOID Fukase記事でも説明しているように、VOCALOID Fukaseの場合にはAuto-Tuneそのものではなくて、VOCALOID Editor上でピッチを階段状に加工することでAuto-Tuneエフェクトっぽくしている。
これを見ると、ケロケロボイスにはどのような処理が行われているかがわかるだろう。人間やVOCALOIDの歌唱では、音符と音符の間の音の高さをなだらかにつなぐのだが、ケロケロボイスの場合にはそこが、半音ずつの単位で階段状に遷移するのだ。ピッチのズレは強制的に修正される。
前置きが長くなってしまったが、GarageBandではこのケロケロエフェクトがいとも簡単にできる。そのやり方を紹介しよう。
ケロケロしてみよう
GarageBandを起動したら、楽器選択画面からオーディオレコーダーを選ぶ。
初期画面ではCleanという設定が選ばれているのだが、これはTone(音色)とSqueeze(コンプレッサ)の2つしかパラメータをいじれないのでパス。
ケロケロすることができる設定は3種類。Lead Vocals、Radio Ready、Extreme Tuningだ。ここではExtreme Tuningを例に説明しよう。その名のとおり、ケロケロエフェクトを最大に設定したものだ。
Extreme Tuningにすると、ENHANCE TUNINGというプラグインが追加され、Pitch Controlというノブが表示される。ENHANCE TUNINGというのがAuto-Tuneに相当するエフェクトプラグインで、その強度を決めるのがPitch Controlというわけだ。最大にすると、ロボっぽい、階段状の音高になる。
このケロケロしたエフェクトを使って歌ってみたのが次の曲。森のクマさんだ。いくつかあるオリジナル歌詞の1つと言われる英語詞で歌ってみた。最初はPitch Controlをかけない、自分の素に近いボーカルだ。24秒あたりからExtreme Tuningのケロケロボイスになる。クマさんの歌なのにケロケロだ。
38秒から、輪唱でオクターブ高い声が聞こえてくる。ここはExreme Tuningにもう1つプラグインを追加している。VOCAL TRANSFORMERというものだ。これを入れると、録音したボーカルの音程を半音ずつ、最大上下2オクターブまで変更できる。さらに、声質も子どもっぽいものから大人っぽいものに変化させることが可能だ。
GarageBandには1人で歌っているのに2人の声で聞こえるExtra Singerという設定もある。これはVOCAL TRANSFORMERを使って1オクターブ下の声を作り出してミックスしているのだ。56秒からはリードボーカルをこの設定に変えている。
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